2023年卒大学生の就職率は97.3％、前年同期から1.5ポイント増加

厚生労働省と文部科学省は、2023年3月大学等卒業者の就職状況を共同で調査し、4月1日時点の状況を取りまとめて公表した。

同調査は、大学・短期大学・高等専門学校および専修学校卒業者の就職の状況等について実態を把握し、就職問題に適切に対処するための参考資料を得ることを目的に、1996年度より実施している。今回は112校に調査を依頼し、6250人を対象に実施した。調査の結果の概要は以下の通り。

就職率の概要
・大学の就職率は、97.3％（前年同期比1.5ポイント上昇）このうち国公立大学の就職率は97.4％（同1.3ポイント上昇）、私立大学は97.2％（同1.6ポイント上昇）。
・短期大学の就職率は、98.1％（前年同期比0.3ポイント上昇）。
・高等専門学校および専修学校（専門課程）の就職率は、それぞれ99.2％（前年同期比0.1ポイント上昇）、95.7％（同1.0ポイント上昇）。
・大学等（大学、短期大学、高等専門学校）を合わせた就職率は、97.5％（前年同期比1.4ポイント上昇）。専修学校（専門課程）を含めると97.3％（同1.3ポイント上昇）。

男女別の概要
・男女別では、男子大学生の就職率は97.3％（前年同期比2.7ポイント上昇）、女子は97.3％（同0.2ポイント上昇）。
・国公立大学では、男子は97.4％、女子は97.4％となっている。
・私立大学では、男子は97.2％、女子は97.2％となっている。

文系・理系別の概要
・文系・理系別では、文系の就職率は97.1％（前年同期比1.7ポイント上昇）。
・理系の就職率は、98.1％（同0.7ポイント上昇）となっている。

地域別の概要
・地域別では、中国・四国地区の就職率が最も高く、98.6％（前年同期比6.4ポイント上昇）となっている。