生成AIのヘビーユーザー率、人事・採用とマーケティング・広報が65.1% 職種間で2.4倍の差【ラグザス調べ】
マスメディアン編集部 2026.08.03
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ラグザスは、東京都・大阪府の20〜59歳の男女3000名を対象に、生成AIの利用実態に関する調査を実施した。

調査サマリー
・生成AIのヘビーユーザー率(毎日利用+週に数回利用)は、人事・採用とマーケティング・広報がともに65.1%でトップとなり、最も低い職種とは約2.4倍の差が見られた。・「作業時間を短縮できた」と回答した割合は総務・法務57.7%、経理・財務56.6%、エンジニア・情報システム53.1%、人事・採用52.4%と半数を超えた一方、一般事務・営業事務では24.0%が「特に成果は感じていない」と回答した。
・多くの職種で「情報収集・リサーチ」が生成AIの主な活用業務となり、日常業務への活用が広がっていることがうかがえた。
・生成AIの活用方法は職種によって異なり、人事・採用や企画職では「会議の議事録作成・要約」、デザイナー・クリエイターでは「アイデア出し・企画立案」、エンジニア・情報システムでは「プログラミング・コード作成」が特徴的だった。
調査背景
近年、生成AIは文章作成や情報収集、資料作成、アイデア創出など、さまざまな業務で活用が進んでいる。多くの企業で導入が進む一方で、実際の利用状況や活用方法は、担当する業務や職種によって大きく異なることが考えられる。また、同じ生成AIを利用していても、業務効率化や成果につながる職種がある一方で、十分に効果を実感できていない職種も存在すると考えられ、職種ごとの活用実態を把握することは、企業が生成AIをより効果的に定着させるうえで重要になっている。
そこで「RAXUS AI Partner」では、東京都・大阪府の20〜59歳の3000名を対象に、生成AIの利用頻度や効果実感、活用業務について調査を実施した。本リリースでは、このうち企業に勤務し、職種が比較対象の10職種に該当する2319名を対象に、職種別の分析を行っている。
生成AIのヘビーユーザー率は人事・マーケティング職がトップ エンジニアを上回り、職種間では2.4倍の差
現在の仕事における生成AIの利用頻度を職種別に見ると、「毎日利用している」と「週に数回利用している」を合わせたヘビーユーザー率は、人事・採用、マーケティング・広報がともに65.1%で最も高く、次いで企画・商品企画・事業企画が59.9%、エンジニア・情報システムが57.4%となった。一方、最も低かったカスタマーサポート・コールセンターは27.4%となり、職種間で約2.4倍の差が見られた。一般的に生成AIの活用はエンジニアなどの専門職が先行しているイメージがあるが、今回の調査では、人事・採用やマーケティング・広報など、日常的に文章作成や情報整理、企画立案を行う職種のほうが、より高い頻度で生成AIを利用していることがうかがえる。業務内容によって、生成AIが日常業務に組み込みやすい職種と、そうでない職種があることが示される結果となった。
また、企画・商品企画・事業企画や総務・法務でもヘビーユーザー率は半数近くに達している一方、営業や一般事務・営業事務、カスタマーサポート・コールセンターでは3割前後にとどまった。生成AIの利用状況には職種ごとの特徴が見られ、業務内容や活用シーンに応じて利用の広がり方が異なっていることが考えられる。

生成AIの成果実感にも職種差 人事・採用では半数超が「作業時間を短縮」、一般事務では「成果を感じない」が約4人に1人
生成AIを利用して感じた効果を職種別に見ると、「作業時間を短縮できた」と回答した割合は、総務・法務が57.7%で最も高く、経理・財務56.6%、エンジニア・情報システム53.1%、人事・採用52.4%と続いた。一方、営業は48.9%、企画・商品企画・事業企画は48.1%となり、職種によって効果実感に違いが見られた。また、「特に成果は感じていない」と回答した割合は、一般事務・営業事務が24.0%で最も高く、営業21.3%、マーケティング・広報17.9%、カスタマーサポート・コールセンター16.2%と続いた。一方、人事・採用では7.3%、経理・財務では5.7%にとどまっており、生成AIの活用による成果実感にも職種差があることがうかがえる。
同じ生成AIを利用していても、職種によって得られる効果には違いが見られる結果となった。定型業務や情報整理など、生成AIとの親和性が高い業務を多く含む職種では効果を実感しやすい一方、業務内容によっては十分な成果につながっていないケースもあり、職種や業務特性に応じた活用方法を検討することが重要だと考えられる。

生成AIの活用には職種を超えた共通点と職種特有の違い 情報収集から専門業務まで用途が拡大
職種別に生成AIを利用している業務を見ると、多くの職種で「情報収集・リサーチ」の利用割合が高く、営業(36.4%)、企画・商品企画・事業企画(45.5%)、総務・法務(40.4%)、エンジニア・情報システム(44.7%)、カスタマーサポート・コールセンター(48.6%)など、幅広い職種で共通して活用されていた。また、「メール・チャットの作成」も人事・採用(44.4%)、経理・財務(43.4%)をはじめ、多くの職種で利用されており、生成AIが日常業務の基本的なツールとして浸透していることがうかがえる。一方で、職種ごとの業務特性を反映した特徴的な活用も見られた。総務・法務では「文書・記事・コピーライティング」(47.1%)、デザイナー・クリエイターでは「アイデア出し・企画立案」(41.9%)、エンジニア・情報システムでは「プログラミング・コード作成」(27.5%)の利用割合が、比較対象10職種全体より高い結果となった。また、人事・採用(43.5%)と企画・商品企画・事業企画(42.9%)では、「会議の議事録作成・要約」の利用が特徴的であった。
このように、生成AIは多くの職種で共通して情報収集やメール作成などの日常業務に活用される一方、職種ごとに専門性の高い業務にも使い分けられている。生成AIの活用は一律ではなく、それぞれの業務内容や役割に応じて活用方法が広がっていることが示される結果となった。


調査概要
調査方法:インターネット調査調査実施期間:2026年7月21日~7月22日
調査対象:東京都・大阪府の20~59歳の男女
回答数:3000名
職種別分析対象:2319名
※企業に勤めていない回答者210名および職種について「その他」と回答した471名を除外し、比較対象の10職種に該当する回答者を分析対象としている
