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LINEヤフーが人事総務領域の生成AI活用を本格化、月間1600時間削減を目指す

マスメディアン編集部 2026.02.16

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LINEヤフーは人事総務領域において生成AIを業務補助ツールとして導入し、2026年春までに10件のAI活用ツールを順次展開する。採用支援や労務管理、キャリア形成支援など多様な業務でAIの導入を進め、月間1600時間以上の工数削減や従業員体験の向上、新たな価値創出を目指す。
LINEヤフーは、人事総務領域において生成AIを業務補助ツールと位置付け、2026年春までに新たに10件のAI活用ツールの運用を順次開始する。人材育成、労務管理、採用支援、各種申請・問い合わせ対応など人事総務の主要業務に生成AIを活用することで、担当者の業務効率化に加え、従業員の自律的なキャリア形成を支援する。これらの取り組みは、個別業務に閉じた活用ではなく、人事業務全体を横断する形で組織的に展開していく。

LINEヤフーでは、2025年7月に生成AIの義務化を発表し、ほぼすべての従業員が日常的にAIを業務活用している(※1)。人事総務領域における活用において、生成AIは業務を補助するツールとして位置づけられ、出力は参考情報の一つとして扱い、最終的な判断・対応は必ず人が行っている。また、担当部門である人事総務CBU(コーポレートビジネスユニット)とAIガバナンス部門が連携し、業務内容や扱う情報、対象者への影響に応じて、リスクベースで利用範囲と運用方法を判断する枠組みを整備している。さらに運用にあたっては、社内ガイドラインの整備や周知・教育、情報管理・セキュリティ面の統制を行い、導入後も運用状況を継続的に確認・改善することで、ガバナンスの実効性を高めている。このような生成AI活用方針のもと、人事総務領域ではこれまで、会議・記録業務の効率化に加え、採用関連業務や従業員のエンゲージメント把握等への生成AI活用を段階的に進めてきた。

このような取り組みをさらに進めるため、2026年春にかけて、人事総務領域における生成AI活用をさらに拡大していく。新たな生成AI活用ツールの運用により、人事総務CBU全体で月間約1600時間以上の工数を削減することを見込み、さらに従業員の主体的なキャリア形成の後押し等、新たな価値創出につなげることを目指す。
 

【運用を開始するツール(一部)】

(1) 採用戦略検討のためのデータ整理支援
アンケート等の自由記述を含む定性データの表記ゆれ補正や分類・ラベリングに生成AIを活用し、集計・可視化を効率化する。得られた結果は、人による分析と併せて検証しながら、採用ブランディング等の戦略策定の精度向上に役立てる。

(2) AI自律型面接官トレーニング
生成AIを活用したオンデマンド型の学習環境により、面接時に確認すべき観点や評価基準を体系的に学習できる。模擬面接とフィードバックを通じて、面接品質の底上げを図る。

(3) 面接日程調整の自動化
Google Workspaceなどと連携し、面接官のアサインや日程調整に伴う手作業を削減する。

(4) スケジュール管理の効率化
人事関連スケジュールを一元管理する基盤を整備し、業務上の確認や調整の負荷を軽減する。

(5) キャリア自律支援AI
従業員が自身の経験や関心事項を入力すると、生成AIが社内の公募ポジション情報を横断的に参照し、条件に合う職務を整理・提示する。公募情報の要約や適合ポイントを示すことで、従業員が自らのキャリアを主体的に検討できるよう支援する。

(6) 社内公募活性化AI
従業員が簡単なメモや箇条書きで入力した職務経験をもとに、生成AIが対話を通じて内容を整理し、社内公募に適した職務経歴文を作成する。応募書類作成の負担を軽減し、社内公募への挑戦を後押しする。

上記に加え、これらの取り組みを連動させ、人事総務領域における生成AI活用を体系的に進める。LINEヤフーは今後も、生成AIの活用を通じて、人事総務領域における業務の高度化と従業員体験の向上を目指し、より良い働き方と持続的な組織づくりの実現に取り組んでいく。


※1:業務特性上、AI利用が難しい従業員を除き、ほぼ100%の従業員が生成AIを業務で活用