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Hakuhodo DY ONEが新卒採用の全プロセスにAIを導入、公平性と効率性を両立

 2025.12.11

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Hakuhodo DY ONEは、AI技術を活用した新しい新卒採用プロセスを2027年より開始する。AIと人のハイブリッド評価を導入し、公平性や透明性を確保しながら、選考枠の拡大や応募者体験の向上を実現する取り組みである。
Hakuhodo DY ONEは、aileadおよびPeopleXと連携し、2027年新卒採用選考からAIを活用した新しい採用プロセスを開始すると発表した。
選考フロー

背景

生成AIの進展に伴い、企業のAI活用は業務効率化や意思決定の高度化を目的に加速している。人事の採用領域においては、選考の属人化や業務負担、候補者の価値観や人柄といった定性的な情報の把握の難しさなどの課題がある。こうした背景からHakuhodo DY ONEは、AI活用を全社的に推進する中、新卒採用プロセスにAIを本格導入し、AIと面接官のハイブリッド評価を行いつつ、最終決定は人が行う仕組みを構築することで、採用プロセスの高度化を目指す。評価基準を明確化し、一貫性を徹底することで、選考枠の拡大と候補者の体験向上を図る。

取り組みのポイント

(1) 公平性と透明性の確保
自社開発AIツール「HAKUNEO ONE」とAI面談解析クラウド「ailead」、AIアバターによる対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」を組み合わせ、評価基準を明確化する。AIと面接官のハイブリッド評価により、主観的な判断のばらつきを抑制する。

(2) スピードとスケールの両立
記録・解析の自動化により選考官の負荷を軽減し、日程調整の課題を解消することで選考枠を拡大する。これにより、より多くの候補者に選考の機会を提供する。

(3) 応募者体験の向上
全国から参加しやすいオンライン環境と日時を限定しない対話型AI面接で、候補者の魅力や思考を丁寧に引き出す。

(4) ガバナンスと倫理への配慮
・個人情報保護法など関連法令・社内規程に準拠し、適切なデータ管理を徹底
・バイアスの低減と説明責任を重視した運用設計
・AI評価と人による総合判断の併用(最終判断は人が行う)

選考フェーズ別の活用方法

(1) 書類選考
自社開発AIツール「HAKUNEO ONE」により評価基準を明確化し、独自の評価項目に基づき選考書類をスコアリングする。データドリブンで一貫性のある評価を実現し、公平かつ客観的な選考を可能にする。

(2) グループワーク選考
AI面談解析クラウド「ailead」を活用した実証実験により、録画・解析の仕組みを整備する。選考官の業務負担を軽減しつつ、選考枠を拡大する。データ解析に基づいた公平・正確な評価が可能となり、独自の評価基準と選考官の所見を組み合わせたバランスの取れた評価を行う。

(3) AI面接選考
AIアバターによる対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」を導入し、候補者一人ひとりの魅力や考え方を丁寧に引き出し、公平かつ質の高い選考を実現する。

(4) オンライン面接選考
AI面談解析クラウド「ailead」による自動解析と評価の標準化により、主観的な偏りを抑え、客観性を向上する。面接記録の自動化やAI面接官の活用で面接官の負荷を軽減し、選考の質とスピードを同時に高める。