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管理職への意向、男性は「報酬やインセンティブ」、女性は「仕事のやりがいや達成感」を重視【ビジネスコーチ調べ】

マスメディアン編集部 2023.09.01

  • 人事
ビジネスコーチは、全国の従業員数500人以上の企業に勤める20歳以上の一般社員500人および、管理職以上566人を対象に、「昇進・昇格」に対する男女の意識の差について調査し、8月31日にその結果を発表した。この調査から、管理職志向・社長志向を高める要素について、男性は「報酬やインセンティブ」を最も重視し、女性は「仕事のやりがいや達成感」を重視していることがわかった。
ビジネスコーチは、全国の従業員数500人以上の企業に勤める20歳以上の一般社員500人および、管理職以上566人を対象に、「昇進・昇格」に対する男女の意識の差について調査し、8月31日にその結果を発表した。

2023年6月に岸田政権より発表された「女性版骨太の方針2023」より、女性の活躍推進に向けた取り組みが各社で進む。そんな中で、「実際に昇進・昇格を望む女性はどのくらいいるのか」、「男女で仕事や昇進・昇格に対する意識の差はあるのか」などを、本調査で明らかにした。

調査概要

調査タイトル:昇進・昇格に関する社員意識調査2023(男女比較版)
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする従業員数500人以上の企業に勤める20歳以上の一般社員(役職なし・主任・係長)500名および管理職以上(課長・部長・本部長・社長)566名(全回答者)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年5月29日~6月4日の7日間
有効回答数:1066サンプル
実施機関:ネットエイジア

調査トピックス

(1)一般社員の男性が感じる、管理職になることへの不安1位は「リーダーシップを発揮できるか(23%)」に対し、女性が感じる不安1位は「ワーク・ライフ・バランスを保てるか(27%)」
(2)「社長になりたくない」と回答した人は男女ともに多いものの、女性に関しては9割を超える結果に
(3)管理職志向・社長志向(管理職・社長になりたいと考える気持ち)を高めることについて、男性の1位は「報酬やインセンティブ」、女性の1位は「仕事のやりがいや達成感」
(4)社長職に就くとした場合の希望年収で最も多かった回答は、男性「3000万円~4000万円未満」、女性「2000万円~2500万円未満」

調査結果

一般社員の男性が感じる、管理職になることへの不安1位は「リーダーシップを発揮できるか(23.0%)」に対し、女性が感じる不安1位は「ワーク・ライフ・バランスを保てるか(27.6%)」
一般社員に、将来管理職になるとした場合の不安を聞いたところ、男性は1位「リーダーシップを発揮できるか(23%)」、2位「責任の重さに耐えられるか(21%)」、3位は同率で「ワーク・ライフ・バランスを保てるか(20%)」「心身の健康を保てるか(20%)」であった。また、女性が感じる不安は1位「ワーク・ライフ・バランスを保てるか(27%)」、2位「責任の重さに耐えられるか(26%)」、3位「心身の健康を保てるか(25%)」となり、異なる点に着目していることがわかる。
「社長になることへの不安」1位は男女ともに「責任の重さに耐えられるか」
将来、社長になることへの不安について、管理職(男性367人、女性133人、計500人)に聞いたところ、男女ともに「責任の重さに耐えられるか」が1位となった。男性の不安2位は「能力が不足していないか」、3位は「リーダーシップを発揮できるか」となり、対して女性の不安2位は「成果を出せるか」、3位は「能力が不足していないか」という結果となった。
なお、管理職に聞いた、将来社長になることへの不安について、男性は「経験が不足していないか(10%)」「成果を出せるか(18%)」「ワーク・ライフ・バランスを保てるか(13%)」を不安要素として回答。それに対して女性は「経験が不足していないか(21%)」「成果を出せるか(30%)」「ワーク・ライフ・バランスを保てるか(21%)」と回答し、それぞれの回答項目で7~12%も高い数値となった。

「社長になりたくない」と回答した人は男女ともに多いものの、女性に関しては9割を超える結果に
一般社員および管理職(男性650人、女性350人、計1000人)に社長になりたいかを聞いたところ、男性は88.0%、女性は92.3%が「なりたくない」と回答。結果からもわかるように、男性に比べて女性の方が「社長になりたい」と回答する人が少なかった。
「社長になりたくない」に対する具体的な理由として、「家事育児」に関する回答など、私生活とのバランスに対する懸念は女性の方が多かった。男女ともに「実力が伴っていない」「見合う能力がない」など、自身の「能力不足」が理由として多く、男性の「社長になりたくない」理由には、「そもそも無理」といった回答も多く見られた。
次に、一般社員(男性283人、女性217人、計500人)に、キャリアアップ・昇進の意向を尋ねたところ、「管理職になりたくない」と回答した人は男性76.7%、女性83.4%となった。
女性の方が男性に比べて、サンプル数が少ないにも関わらず、「残業、忙しい」や「能力不足」に関する回答が多く出ていた。また、自由回答で「家事育児」に関する懸念を回答した人は女性のみとなっており、私生活への不安(時短勤務で仕事の持ち帰り、泊まりを含む長時間の管理職研修等による、家事や育児への影響)が、女性は男性に比べて大きいのではないかと、同社は推測する。
管理職志向・社長志向(管理職・社長になりたいと考える気持ち)を高めることについて、男性の1位は「報酬やインセンティブ」、女性の1位は「仕事のやりがいや達成感」
一般社員(男性283人、女性217人、計500人)に対して「管理職志向(管理職になりたいと考える気持ち)を高めることは何か」を、一般社員および管理職(男性650人、女性350人、計1000人)に対して「社長志向(社長になりたいと考える気持ち)を高めることは何か」を聞いてみた。その結果、男女ともに「報酬やインセンティブ」「仕事のやりがい・達成感」「会社やメンバーとの信頼関係」が上位3つに入っていた。しかし、その3つの順位が男女間で異なることから、志向が高まる要素が男女で異なることが明らかになった。
社長職に就くとした場合の希望年収で最も多かった回答は、男性「3000万円~4000万円未満」、女性「2000万円~2500万円未満」
社長職に就くとした場合の希望年収の平均は、男性「4422万円」、女性「3789万円」となり、500万円近くの差が出る結果となった。各役職における希望年収の回答者内訳については下記の通りだ。
・「課長職」の希望年収を、一般社員(男性283人、女性217人、計500人)
・「部長職」の希望年収を、一般社員および課長職(男性650人、女性345人、計923人)
・「社長職」の希望年収を、一般社員および管理職(男性650人、女性350人、計1000人)
管理職に就くとした場合の希望年収について、男女ともに最も多かったのは「1000万円~1500万円未満(男性37.8%、女性33.6%)」、続いて「800万円~900万円未満(男性15.2%、女性17.1%)」となった。

また、部長職に就くとした場合の希望年収については、男女ともに「1500万円~2000万円未満(男性21.7%、女性20.9%)」が最も多く、続いて「1000万円~1100万円未満(男性16.0%、女性18.9%)」。

次に、社長職に就くとした場合の希望年収について、男性の回答で最も多かった回答は「3000万円~4000万円未満(23.1%)」、2番目に多かった希望年収は「2000万円~2500万円未満(18.2%)」、女性の回答では最も多かったのは「2000万円~2500万円未満(20.5%)」、2番目に「3000万円~4000万円未満(19.4%)」と、男女それぞれの回答では1位と2位が逆転する結果となった。