2023年春季賃上げ、平均妥結額1万円超 賃上げ額・賃上げ率ともに大幅増へ

厚生労働省は、2023年の民間主要企業の春季賃上げ要求・妥結状況を集計し、その結果を公表した。

同省では、労使交渉の実情を把握するため、毎年集計を行っている。今回は、妥結額（妥結上明らかにされた額）などを把握できた、資本金10億円以上かつ従業員1000人以上の労働組合のある企業364社を集計対象として、結果を取りまとめた。集計結果は、以下の通り。

・平均妥結額は1万1245円で、2022年（6898円）に比べて4347円増加した。また、2019年（6790円）に比べ4455円の増加となっている。
・現行ベース（交渉前の平均賃金）に対する賃上げ率は3.60％だった。2022年（2.20％）に比べ1.40ポイントの増加、2019年（2.18%）に比べ1.42ポイントの増加となっている。
・賃上げ額、賃上げ率はともに2022年、コロナ禍前の2019年を大きく上回った。