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7割の企業が「従業員満足度調査」を実施、今後の課題は「結果の分析・活用」【NTTコム オンライン調べ】

 2023.04.14

  • 業界動向
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、「企業における従業員満足度調査の実施状況」について調査を行い、4月4日に調査結果を発表した。この調査から、直近3年以内のES調査実施は約7割に及び、そのうち3割が新型コロナウイルス感染拡大後に導入し、4割以上が調査内容の見直しを行ったことがわかった。
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、「企業における従業員満足度調査の実施状況」について調査を行い、4月4日に調査結果を発表した。

同調査では、従業員満足度調査(以下、ES調査)について、企業の担当者が直近3年間でどのように実施し、効果や課題を認識しているか、未実施企業の今後の実施意向、大企業と中小企業との違いなどをレポートしている。調査結果の詳細は以下の通り。

直近3年以内のES調査実施率は69.2%。うち86.6%に継続意向あり

企業の「従業員満足度調査・従業員意識調査(以下、ES調査)」担当者に、3年以内のES調査の実施率を尋ねたところ、「実施した」は69.2%となった。企業規模別で見ると、従業員101名以上の企業では実施率が7割を超えるが、従業員100名以下の中小企業においては非実施率が高く、企業規模により実施率の違いが見られる。実施企業担当者の86.6%には継続意向があり、また非実施企業担当者の4割以上が実施を予定、検討している。
ES調査実施率(単一回答)

ES調査を実施した企業担当者の3割が、新型コロナ感染拡大以降に初めて調査実施

新型コロナ感染拡大以降のES調査について尋ねたところ、回答者全体の30%が「初めて調査を実施した」と回答した。100名以下の企業担当者では4割を超えており、新型コロナ感染拡大を契機に、特に中小企業で新たなES調査の導入が進んだことが伺える。

一方で、101名以上の企業担当者は、調査方法や設問内容の見直しを行っており、既にES調査を導入していた企業が、新型コロナ感染拡大以降の働き方の変化に対応した調査を実施したと、同レポートは分析する。
ES調査のコロナ禍における変化(複数回答 対象:実施経験者)

ES調査の各工程にはおおむね満足、一方で調査結果の利活用に対する満足度は伸び悩み

ES調査の満足度で最も高かったのは、「調査対象者の範囲(役職、組織など)」で91.6%となった。一方で満足度が最も低かったのは「調査結果の施策への反映度」で71.1%だった。調査目的の達成度や調査結果の施策への反映度など、調査結果の利活用の満足度は7割を超えるが、調査の企画・実施の満足度に比べると低い。
ES調査の満足度について(単一回答 対象:実施経験者)

ES調査の課題は「結果の分析・活用」

ES調査実施企業担当者(3年以内)のES調査課題は、高い順に「アンケート結果の分析が不十分」(53.3%)、「有効な人事施策の優先順位の検討材料として活用できていない」(47.3%)、「自社内で、調査や設問設計の専門スキルが不足している」(41.5%)となった。調査の実施自体よりも、調査の分析や、結果の活用など、調査後の専門的な工程を課題とする割合が高い。
ES調査の課題(複数回答 対象:実施経験者)

ES調査を実施しない理由は、実施効果への疑問やコスト

ES調査・非実施企業担当者の非実施理由は、「効果が得られるか疑問だから」が最も高く29.5%だった。次いで、「予算がないから」25.2%、「自社には必要のない調査だから」19.9%と続く。「調査がどのようなものかわからない」「調査の方法がわからない」などの調査理解、「調査を担当できる人がない」「調査を実施する時間的な余裕がない」などのリソース不足をあげる割合は15%前後となった。同レポートでは、「効果の実感できる調査」「コスト」がES調査の導入にあたってのポイントとなりそうだと分析している。
ES調査を実施しない理由(複数回答 対象:実施未経験者)