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知的サービス業の3割が、意思決定において「経営者や担当者の勘と経験」に頼る【オロ調べ】

 2022.10.17

  • 業界動向
オロは、知的サービス業では現在どのようなマネジメントが行われているのかを明らかにすべく、実態調査を行い、10月6日に調査結果を公開した。同調査は、IT・広告・コンサルティング業などのナレッジワーカー983名に対して、8月26日から9月1日の間、インターネットによるアンケート調査にて実施された。今回の調査から、知的サービス業の経営管理について、一部の企業においては「ざっくり経営」となっている状況が明らかになった。一方で「数字で語るマネジメント」の実践は、安定した成長の実現に不可欠であることもわかった。
オロは、知的サービス業では現在どのようなマネジメントが行われているのかを明らかにすべく、実態調査を行い、10月6日に調査結果を公開した。同調査は、IT・広告・コンサルティング業などのナレッジワーカー983名に対して、8月26日から9月1日の間、インターネットによるアンケート調査にて実施された。調査結果は以下の通り。

<調査サマリー>
・「経営者や担当者の勘、経験」に頼る“ざっくり経営” 29.6%
・数字を根拠に意思決定を行っている会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向
・「ミドルマネジメント」「現場」が数字を使ったコミュニケーションを行っている 32.4%
・日々数字を使ったコミュニケーションを実践している会社はそうでない会社に比べ、売上目標の到達率が1.6倍高い傾向
・経営理念やビジョンが社員に浸透していない 43.2%
・経営理念やミッションが現場社員に浸透している会社はそうでない会社に比べ、売上目標の到達率が1.7倍高い傾向

<調査結果>
■「経営者や担当者の勘、経験」に頼る“ざっくり経営” 29.6%
「所属している会社において、意思決定の判断材料は何か?」を質問したところ、「経営者や担当者の勘、経験」29.6%。「経営データ(管理会計)」25.3%。「シミュレーションなどの計画数字」19.8%という結果になった。
また、どのような場面でマネジメントや経営管理が「ざっくり」(定量的な根拠ではなく、勘や経験などの主観に依拠している状況)だと感じるかを尋ねたところ、下記のような回答が集まった。

・将来の収支見立てが曖昧
・予算作成時の前年からの伸び率の根拠が明確でないときなど
・経験や勘がメインで数字をもとに話をする人が少ない。結果的に合っていることが多いが、
後継が育てられないので、客観的にわかる内容で話をする必要がある。
・評価が適当
・方針等の説明の際、明確な数字ややり方の説明がなく希望的な話がほとんど。

■数字を根拠に意思決定を行っている会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向
意志決定の判断材料3点「シミュレーションなどの計画数字」「経営データ(管理会計)」「経営者や担当者の勘、経験」と、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、数字(計画数字、経営データなど)を根拠に意思決定を行っている会社ほど、売上目標の到達率が高い傾向にあることがわかった。
■「ミドルマネジメント」「現場」が数字を使ったコミュニケーションを行っている 32.4%
所属している会社で、「ミドルマネジメント」「現場」が日々数字を使ったコミュニケーション(数字で語るマネジメント)を行っているかどうかを質問したところ、「行っていると思う」9.0%、「少し行っていると思う」23.4%、「あまりそう思わない」24.5%、「思わない」20.2%という結果になった。
■日々数字を使ったコミュニケーションを実践している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向「現場」が日々数字を使ったコミュニケーションをしている場合と、していない場合で、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、日々数字を使ったコミュニケーションを実践している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向にあることがわかった。
■経営理念やビジョンが社員に浸透していない 43.2%
経営理念やミッションが現場社員に浸透しているかどうかを尋ねたところ、「浸透していると思う」9.2%、「少ししていると思う」31.0%、「あまりそう思わない」26.3%、「思わない」16.9%という結果になった。
■経営理念やミッションが現場社員に浸透している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向
経営理念やミッションが現場社員に浸透している場合と浸透していない場合で、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計したところ、経営理念やミッションが現場社員に浸透している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向にあることがわかった。