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自社に人権リスクありと認識するも、取り組み実施企業は6割にとどまる【月刊総務調べ】

 2022.08.22

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総務専門誌を発行する月刊総務は、8月9日、全国の総務担当者を対象に「人権リスクに関する調査」を実施し、その結果を公表した。この調査から、自社に人権リスクありと認識する企業は多いが、実際に取り組みをしている企業は6割にとどまることがわかった。
総務専門誌を発行する月刊総務は、8月9日、全国の総務担当者を対象に「人権リスクに関する調査」を実施し、その結果を公表した。

本調査は、7月13日から21日の間、同社発行の専門誌『月刊総務』読者および同誌オンライン版のメルマガ登録者を対象にWebアンケートにて実施。有効回答数112件から、調査結果をまとめている。経済産業省が8月5日に指針案をまとめた「人権デュー・ディリジェンス(企業が取引先を含めた人権侵害を把握し、予防策を講じる仕組み)」の認知度や取り組みの状況についても調査を行っている。

調査結果は以下の通り。

<調査結果>
●ほぼすべての企業が自社に人権リスクありと認識。ハラスメントが約8割で最多
自社にどんな人権リスクがあると思うか尋ねたところ、「ハラスメント」が80.4%で最多となった。
●人権リスクに対する取り組みをしているのは約6割。「通報・相談窓口の設置」「人権研修の実施」「各種社内制度の変更・改善」など
人権リスクに対する取り組みをしているかという質問には、「はい」が55.4%、「いいえ」が44.6%という結果が得られた。そこで、取り組みをしている企業に対し、どんな取り組みをしているのか尋ねたところ、「通報・相談窓口の設置」が67.7%で最も多かった。続いて、「人権研修の実施」が56.5%、「各種社内制度の変更・改善」が53.2%となっている。
●人権尊重方針を策定して公表しているのは2割未満
人権尊重方針を策定しているか尋ねたところ、「策定して公表している」は19.6%と2割未満にとどまり、「策定する予定はない」が47.3%という結果となった。
●半数近くが「人権デュー・ディリジェンス」という言葉を聞いたことがない
「人権デュー・ディリジェンス」とはなにか知っているかという質問には、「よく理解している」は10.7%、「なんとなく理解している」は21.4%、「言葉は知っているが内容はあまり理解していない」は22.3%、「言葉を聞いたことがない」が45.5%という結果が得られた。
●人権リスクに取り組んでいる企業のうち、「人権デュー・ディリジェンス」の実施は2割未満
人権リスクに対する取り組みをしている企業に対し、「人権デュー・ディリジェンス」を実施しているか尋ねたところ、「実施している」は19.4%と2割未満にとどまった。