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7部門以上で業務自動化を推進する組織が、2019年から約3倍に増加【Workato調べ】

 2022.06.29

  • 業界動向
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Workatoは、6月28日、自動化動向に焦点を当てた年次データレポート「W*rk Automation Index 〜業務自動化の動向調査結果」の2022年度日本語版を発表した。今回の調査の結果から、66%の組織が5部門以上で自動化を利用しており、7部門以上で自動化を推進している組織の数が2019年対比でほぼ3倍に増加したことがわかった。
Workatoは、6月28日、自動化動向に焦点を当てた年次データレポート「W*rk Automation Index 〜業務自動化の動向調査結果」の2022年度日本語版を発表した。

本レポートは、Workato米国本社が、自動化をビジネスに活用している中規模以上のWorkatoユーザー企業900社から収集した匿名データをもとに作成。オートメーションツールを使用している部門、およびそれらの業務自動化構築に取り組んでいる部門において、2021年2月から2022年1月までに作成されたすべての自動化ワークフローを調査するとともに、2020年2月から2021年1月までの期間と比較して、前年比の傾向を調査している。

今回の調査の結果からは、66%の組織が5部門以上で自動化を利用しており、7部門以上で自動化を推進している組織の数が2019年からほぼ3倍に増加したことがわかった。主な調査結果は以下の通り。

■調査サマリー
●IT部門以外で自動化する部門がかつてないほど増加している
7部門以上で自動化を推進している組織は、2019年から約3倍に増加した。自動化システムの23%は、ビジネスオペレーションに携わる技術部門以外のユーザーによって構築されており、これはビジネスとITの両部門の人員の中で最も高い数値になっています。

●最も自動化された部門は「財務・経理」
財務・経理部門は、IT部門を初めて上回り、全オートメーションプロセスの26%を占めた。昨年に続き、O2C(Order-to-Cash、受注から入金)が自動化されたプロセスの上位にランクインしている。また、R2R(Record-to-Report、記帳から報告)の自動化も290%増と大きく伸長した。

●「人事オートメーション」は引き続き重視されており、採用の自動化は316%の伸びを示す
優秀な人材の獲得競争が続き、「場所に縛られない働き方(Work From Anywhere)」が当たり前になるにつれ、人事チームは自動化を利用して、早い段階から従業員エクスペリエンスを向上させようとしている。

●自動化の利用が1518%と最も伸びたのは「ホスピタリティ業界」
ホスピタリティ業界は、過去2年間、ロックダウンや旅行制限のために外出する人が減り、苦境に立たされてきた。回復の兆しを見せているホスピタリティ業界では、プロセスの効率化を支援するオートメーションツールの価値が理解されるようになっている。

●ITがビジネス部門はデータによって戦略的価値の創出ができる
企業は、よりデータドリブンになること、そしてデータを使ってリアルタイムの意思決定することを目指している。DataOpsは、過去1年間に自動化の取り組みが3倍増加したトップ部門のひとつだ。

●APJ(日本およびアジア・太平洋諸国)および、EMEA(ヨーロッパ、中東、およびアフリカ諸国)の地域でオートメーションの活用が進む
EMEAでは、インサイトやアナリティクスなどのプロセスのオートメーションが進み、過去1年間で403%の伸びを記録しているほか、R2Rなどの財務プロセスやITオペレーションも伸びている。APJでは、財務のオートメーションに焦点が当てられており、過去1年間でR2Rが569%、P2P(Procure-to-Pay、調達から支払)が514%増加している。

■考察
今年のデータから、自動化はもはやIT部門や技術者だけで取り組むものではなくなっていることがわかる。同社は、より多くの従業員がエンタープライズオートメーションの戦略的・戦術的メリットを認識するようになり、ますます多くの部門で導入が進むと分析した。来年も引き続き、自動化されたユースケースやワークフローは多様化し、ビジネステクノロジストが自動化を大きく牽引すると予想する。

また、この状況は、ビジネス部門とIT部門が協力して、より優れたビジネスソリューションを提供する自動化された戦略的企業を実現する機会であると同社は述べる。IT部門の役割は、デリバリーからビジネスのイネーブラーへと移行しつつあり、今後の焦点は、ビジネスユーザーがこれまで以上にセルフサービス方式でエンタープライズオートメーションを追求できるよう支援することだと言及した。