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採用担当の「ピープルアナリティクス」認知は4割弱。定量的にデータ分析している企業も6割が活かせず【アッテル調べ】

 2022.06.29

  • 人事
アッテルは、6月28日、日本企業の「ピープルアナリティクス」導入状況、使い方、効果についての現状アンケート調査結果を発表した。本調査では、採用担当者のピープルアナリティクスの認知は昨年同様の4割にとどまった。また、人事・採用データを定量的に分析していると回答した企業がほぼ半数におよぶも、成果に繋がっていないケースが6割超えであることがわかった。
アッテルは、6月28日、日本企業の「ピープルアナリティクス」ついての現状アンケート調査結果を発表した。ピープルアナリティクスとは、従業員の人事・行動データを収集・分析し、採用活動などの人事業務の意思決定・解決に活かすことだ。5月12日から13日の間、人事・採用担当者300人を対象に、その導入状況、使い方、効果についてインターネット調査を行った。

調査結果は以下の通り。

■人事・採用担当者での「ピープルアナリティクス」認知度は36.7%。約半数の企業が、「ピープルアナリティクスはまったく導入されていない」と回答。
「ピープルアナリティクス」という言葉と意味を知っているかと聞いたところ、「はい」と答えた人事・採用担当者は36.7%、「いいえ」が63.3%となった。知らない人が半数を超え、62.3%が知らないと答えた昨年の調査とほぼ同じ結果となった。
「ピープルアナリティクスはどのステップまで取り入れられているか」という質問には、55.7%が「まったく導入されていない」と回答。導入している会社でも「データの蓄積・可視化ができている」が17.3%ともっとも多く、データを集めているだけで終わってしまっている会社が多いこともわかっている。
さらに、「人事は感覚的に行われていると思うか」という質問に対しては、55.3%が「はい」と回答した。昨年の66%より多少減少したものの、まだ日本企業の多くが勘や経験に基づく意思決定に頼っていることが明らかになった。

■ほぼ半数が「人事・採用データを定量的に分析している」と回答。一方で、成果に繋がっていない企業が6割超。
「ピープルアナリティクス」を知らない、または導入していないと回答した担当者が多い一方で、「人事・採用データを定量的な視点で分析しているか」という質問には、「はい」が50.7%と半数以上がデータ分析をしていると回答した。
データ分析をしている人たちに「何に役立てているか」を聞いたところ、「採用」が75%、「適正評価」が64.5%、「適正配置」が63.8%と続いた。昨年はどの回答も3割以内だったため、さまざまな場面で役立てようとしている企業が増えたと考えられる。
しかし、「活躍する人材、退職しやすい人材の傾向を定量的に把握し、打ち手に繋げているか」という質問には、67%が「打ち手に繋がっていない」と答えている。昨年の74%からは多少減ったものの、データの分析がうまくいっていない、結果に繋がっていない企業が多いことがわかった。

■ピープルアナリティクスを有効に活用するためには「適性検査」が重要
ピープルアナリティクスがまったく導入されていないと回答した167人に、「今後ピープルアナリティクスの考え方や仕組みを導入したいと思うか」聞いたところ、「はい」が26.9%と一定数はいたものの、「わからない」と回答した人がもっとも多く55.7%を占めた。
しかし、全員に「ピープルアナリティクスを有効に進めるために適性検査は重要だと思うか」と聞いたところ、半数以上の52.7%が「はい」と回答。採用や配置において適性検査が重要な役割を担っていることを理解し、正しく導入・分析したいと思っている人が多いこともわかった。