経済産業省、中小企業者のための株式発行による資金調達の基礎情報を発表

経済産業省は、中小企業者による株式発行による資金調達（エクイティ・ファイナンス）の活用を後押しするために、他の資金調達手段と比べたエクイティ・ファイナンスの利点や、株式評価方法などの基礎知識、種類株式の内容や増資の手続き及び、条文解説を含めた投資契約書のひな形をまとめたと発表した。

中小企業者の多くは、資金調達が必要な際に金融機関による融資を利用しており、株式発行によるエクイティ・ファイナンスを利用するケースはほとんどない。しかし、新規事業の立ち上げや研究開発、他社や他社事業の合併・買収などのチャレンジに取り組む際に資金が必要な場合には、リスクマネーとしてのエクイティ・ファイナンスの活用余地が大きいと経済産業省は考えている。

今回発表されたのは、資金の受け手となる中小企業者や、中小企業者に対してエクイティに関する説明をする可能性のある金融機関等を対象と想定した、エクイティに関する基礎情報。

また、中小企業者がエクイティ・ファイナンスを利用する典型的なシチュエーションを前提にした、投資契約書（株式引受契約および発行要領）のひな形も発表されている。詳細および各資料については、中小企業庁のWebサイトから閲覧できる。