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「女性の成長環境がある企業ランキング」、1位はP&Gジャパン【OpenWork調べ】

マスメディアン編集部 2021.07.28

  • 働き方改革
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オープンワークは、7月28日、「女性の成長環境がある企業ランキング」を発表した。上位企業には、男女関係なく挑戦機会がある点、家庭との両立を支援する環境を評価する声が多く見られた。
オープンワークは、7月28日、「女性の成長環境がある企業ランキング」を発表した。世界経済フォーラムが各国における男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数」。今年3月に発表された2021年版において日本は156カ国中120位と、先進国の中では引き続き最低レベル、アジア諸国の中でも非常に低い順位となった。日本は政治・経済分野での順位が特に低く、経済分野では女性の管理職割合の低さ(14.7%)や非正規労働者の割合、平均所得の格差が指摘されている。

今回の調査レポートでは、OpenWorkに投稿された女性社員によるクチコミから、女性の成長環境がある企業を調査した。キャリア成長を測る上で重要となる「人事評価の適正感」「20代成長環境」「人材の長期育成」「待遇面の満足度」「社員の士気」の5段階スコアに加えて、「女性の働きやすさ」と「働きがい・成長」のフリーアンサーを機械学習によって解析し、スコア化した。さらに、女性がキャリアを形成する上で大切なポイントは何なのか、実際に働く女性社員の声から探っている。
 
【サマリー】
・1位はP&Gジャパン、2位はグーグル、3位はリクルートマネジメントソリューションズ
・上位企業の女性社員によるクチコミからは、男女関係なく挑戦機会がある点、家庭との両立を支援する環境を評価する声が多く見られた
・実際に活躍する女性のロールモデルが居ることも多く挙げられている

【詳細】
特別扱いではなく「男女関係ない」フェアさが鍵、
家庭との両立ケアは受け入れる組織風土とロールモデルが重要

女性の成長環境がある企業を調査した今回のランキング、上位企業に勤める女性社員のクチコミを見ていくと、機会を均等に与える「フェア」、家庭との両立やライフイベントによる変化を支援する「ケア」の両方について多く投稿されている。

「フェア」の観点では、女性だけを優遇するのではなく「男女関係なく」挑戦、活躍できる点や公正にキャリアアップの機会が与えられる点を評価する声が多く見られた。一方、「ケア」の観点では、出産や育休からの復帰のしやすさ、子育てなど家庭との両立を支援するフレキシブルなワークスタイルが支持されている。また、フェア・ケアのどちらにおいても、企業姿勢や制度が形骸化することなく、実際に活躍する女性のロールモデルが居ることも多く挙げられており、目標となる対象が多数存在することの重要性もうかがえる。

「女性の働きやすさというレベルでは考えていない。女性であっても男性であっても働きやすい会社を目指している。性別に関わらず、多様な人材を求めている会社であり、どの社員も機会を与えられているので、自分のキャリアを考えながら選択していくことが必要だと思う。女性だからといって区別されることはない。(生産統括、女性、P&Gジャパン)」

「大変働きやすい会社です。子供を持つ女性でも、管理職に採用されている女性も多く、ロールモデルがとても多いです。フレキシブルな働き方や家での仕事(通称:work from home)も認められており個々の事情やワークライフバランスの実現がとてもかないやすい環境が整っています。(営業、女性、グーグル)」 

「男女の差がなく挑戦する機会があります。フルフレックス制度、テレワークなど柔軟に働く環境が整っており、出産などライブイベントを迎えてもやっていけそうに見えます。実際に管理職やハイプロ(非管理職でも、同等かそれ以上の処遇を得られるプロの道)に、ワーキングマザーの方もいて色々な道があると思っています。(企画スタッフ、女性、リクルートマネジメントソリューションズ)」

「部署にもよりますが、女性マネージャー率は高く、性別に関わらず適正な評価を受けることは当然という風潮。女性でも体力と確固たる意志があれば十分プロモーションと、それに伴う昇給を期待することができます。(デリバティブ、女性、ゴールドマン・サックス証券)」

「育児休暇は取るのが当たり前の雰囲気になっており、非常に取得しやすい。時短勤務も可能。育休は3年取れるが、仕事が好きな女性も多く、半数以上は1年以内に復職している印象。続けて2人産んで3~4年休んでいる人もいるので、子育てに注力したい人はそれが可能。また、私の知る限り、女性だからといって評価を下げられる、仕事を与えられないといったことは一切なく、実力があれば男性以上に活躍できる。(総務、女性、サントリーホールディングス)」

「『平等』を推進している企業なので、性差別には絶対的にNGであり、女性だからやりがいを待って働けるという環境というより、どんな方でも働きやすい環境を整えるようマネージャーと相談することで配慮されると感じる。優秀な人材が多いため、モチベーションにもなるし、従業員で構成される、従業員グループが存在しロールモデルが沢山いる。また、時短勤務も可能であるし、自分で時間をコントロールでき、在宅勤務などもできるなど、時間的制約にはあまり縛られない。(カスタマーサクセス、女性、セールスフォース・ドットコム)」

「全体の7割が女性で、沢山のスタッフが活躍している。役職者としても沢山の女性が活躍している。意見も、男性と女性の意見が取り入れられている。(ドレスコーディネーター、女性、アイ・ケイ・ケイ)」

「女性でも活躍している人、役職に付いている人が多くおり男性女性関係なく評価をされるという点ではすごく働きやすい会社だと思いる。また、産休を取ってから社会復帰をした時も働きやすい組織や仕事内容で配慮された配属がされておりどんなライフステージでもある程度やりがいを持って働ける環境は整っている。(営業、女性、コスモスイニシア)」

「時短や時差出勤の制度があり活用できます。まわりにもワーキングマザーが多く、活躍されている方が多いので励みになります。各部署に数名はワーママがいるのと、ネットワーキングのセッションなどが企画されるため参加すると良いです。(経理、女性、JPモルガン証券)」

「非常に働きやすいと思う。制度が整っているだけでなく、実際に制度を利用して良いと言う風潮がある。出産するほとんどの社員が産休・育休後に職場復帰をしている。また、男性社員も育休を積極的に取得しているように感じる。(営業支援、女性、プルデンシャル生命保険)」

この集計は、2007年7月~2021年7月にOpenWorkに投稿された女性社員による会社評価レポート185201件のうち、回答者数が30人以上ある企業1281社を対象データとしている。