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「SDGsに積極的」な企業は前年比15.3ポイント増【帝国データバンク調べ】

マスメディアン編集部 2021.07.14

  • SDGs
帝国データバンクは、7月14日、SDGsに関する企業の見解についての調査結果を発表した。「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」企業は14.3%と前回調査より6.3ポイント増加。「SDGsに積極的」な企業は同15.3ポイント増の39.7%と前年より大きく増加した。
帝国データバンクは、7月14日、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に関する企業の見解についての調査結果を発表した。

2015年9月の国連サミットにおいて同意された「2030年アジェンダ」の達成に向けて、2020年1月からは「行動の10年(Decade of Action)」と銘打たれており、産官学民すべてにおける取り組みの加速が期待されている。

主な調査結果は下記の通り。

1 自社におけるSDGsへの理解や取り組みについて、「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」企業は14.3%となり、前回調査(2020年6月)より6.3ポイント増加するなど、「SDGsに積極的」な企業は同15.3ポイント増の39.7%と前年より大きく増加した。一方で、SDGsに取り組んでいない企業は50.5%と半数を超えている。
2 規模別にみると、「大企業」ではSDGsに積極的な企業が55.1%となり半数を上回った。一方で、「中小企業」では積極的な企業は36.6%で大企業より18.5ポイント下回った。SDGsに対する意識は企業規模で差が表れている。

3 業界別にみると、積極的な企業では「金融」が56.0%で最も高くなった。次いで、「農・林・水産」も55.6%で半数を超えた。一方で、SDGsに取り組んでいない企業では「卸売」が52.9%で最も高く、「運輸・倉庫」(51.0%)、「サービス」(50.8%)、「建設」(50.4%)の4業界が5割超となった。

4 SDGsの17目標のなかで、現在力を入れている項目では、「働きがいも経済成長も」が32.0%で最も高かった(複数回答)。今後最も取り組みたい項目でも同様に「働きがいも経済成長も」が15.4%でトップだった(単一回答)。いずれの項目でも「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」や「つくる責任つかう責任」が上位となっている。

5 SDGsに積極的な企業の景況感を表す『SDGs景気DI(総合)』をみると、2021年6月のSDGs景気DI(総合)は41.1と、全体の景気DIを上回る水準で推移した。17目標別では、「産業と技術革新の基盤をつくろう」や「人や国の不平等をなくそう」が高かった。

調査期間は2021年6月17日~30日、調査対象は全国2万3737社で、有効回答企業数は1万1109社(回答率46.8%)。SDGsに関する調査は、2020年6月に続いて今回で2回目。本調査の詳細なデータは景気動向オンラインに掲載している。