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IR優良企業賞2020 受賞企業はソニー、ダイキン工業、丸井

マスメディアン編集部 2020.11.19

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日本IR協議会は、「IR優良企業賞2020」受賞企業を発表した。同賞は毎年1回、優れたIR活動を実施している企業を会員企業の中から選定し、発表するもの。今回の選定にあたっては、新型コロナウイルス感染拡大の影響やリスク情報などをできるだけ早く、適切に開示する取り組みや、ESG(環境、社会、ガバナンス)の視点を経営に取り入れ、非財務情報も活用して開示する取り組みなども評価されたという。
IR優良企業賞2020 受賞企業
日本IR協議会は、「IR優良企業賞2020」受賞企業を発表した。


「IR優良企業賞」は、毎年1回、優れたIR活動を実施している企業を会員企業の中から選定し、発表するもの。審査委員会はアナリスト、投資家、報道機関などで構成されており、応募企業が申告する「調査票」の結果を踏まえて、「IR優良企業」を決定する。IRに熱心な「中・小型株企業」には、「IR優良企業奨励賞」が設けられている。さらに2005年からは、長期間にわたって優れたIRを継続している企業や、顕著なIRを実施していた企業を称える「特別賞」を設けるとともに、優良企業賞の受賞が3回目となる企業は「大賞」として表彰される。「IR優良企業」は株価や時価総額を高水準に保つ傾向が見られる。そのため「IR優良企業賞」は、個人投資家など市場関係者からも注目を集めているという。

審査対象は、日本IR協議会の会員企業のうち株式を公開している企業で、2020年の応募企業は284社となった。受賞企業はIR優良企業大賞3社、IR優良企業賞6社、IR優良企業特別賞3社、IR優良企業奨励賞2社の14社。また、今年度は、IR優良企業賞の開催25回目を機に「”共感!” IR賞」を新設した。

また、今回は以下の5点を重視して選定したという。
・業績見通しの開示が難しいなかでも、新型コロナウイルス感染拡大の影響やリスク情報などをできるだけ早く、適切に開示する取り組み
・いわゆる「新しい生活様式」の導入に伴い、開示や対話の仕組みを工夫して、中身を充実させる取り組み
・持続的な社会の実現に向けての経営戦略の構築と、情報開示・対話を深める取り組み
・ESG(環境、社会、ガバナンス)の視点を経営に取り入れ、非財務情報も活用して開示し、中長期の企業価値向上を目指す取り組み
・個人投資家を中心に、IR情報に関心を高めるステークホルダーに理解しやすい情報発信や、新しいIR活動を導入する取り組み
・先行きの見通しが難しいなか、リスクの認識を早めに示し、対応していることを示す取り組み

IR優良企業大賞は、以下の3社。

ソニー
2019年・2018年・1996年優良企業賞/2017年特別賞
経営トップが就任以来、投資家視点を踏まえて開示と対話を強化している。多様な事業を展開しているが、存在意義(Purpose)、価値観(Values)などを基盤にして統合的に説明し、長期的な企業価値向上への信頼感を高めている。統合報告書では価値創造のプロセスを簡潔かつ具体的に説明し、グループ経営の方向性を明確にしている。IR DayやESG説明会などのイベントや経営層とのミーティングの設定も的確で、毎年改善に努める姿勢が評価されている。

ダイキン工業
2019年・2017年優良企業賞
経営トップがIRに積極的に関与し、継続して情報開示レベルを引き上げている。コロナ下で開催した決算説明会では、危機対応や収束後を見据えた事業戦略を説明し、高い評価を得た。先行き不透明な状況の中で業績予想を開示し、早めにネガティブ情報を伝えようとする姿勢も評価されている。事業環境や投資家の関心を踏まえて開催する拠点見学会や事業説明会も充実している。ESG説明会などを通じた中長期の企業価値向上への意志も明確である。

丸井グループ
2019年・2017年優良企業賞/2016年特別賞
コロナ下においても経営トップが決算説明会に登壇し、一定の前提に基づいてコロナ影響額を情報開示した。事業構造を小売から金融(フィンテック)主体にシフトさせる中、アフターコロナの事業コンセプトを打ち出して投資家とのコミュニケーションを深めている。IR部門は投資家の理解を進めるために資料の充実に取り組み、丁寧に説明している。統合報告書や様々な説明会などの活動を年々充実させており、資本市場からの注目度も高い。