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ヤフー、「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開 2019年度は約2億3千万件の広告素材を非承認に

マスメディアン編集部 2020.08.06

  • 業界動向
ヤフーは、広告主や広告会社、広告配信パートナーに向けて、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開した。非承認の最も多かった広告素材は、「ユーザーに不快感を与えるような表現」にあたる、肌の露出が多い画像や胸・腹部など身体の一部を強調した画像などを含むもの。非承認の多い商品ジャンルでは、薬機法にかかわる化粧品や健康食品、健康雑貨が最も多く、2019年度で約978万件の広告素材が非承認となっている。
ヤフーは、広告主や広告会社、広告配信パートナーに向けて、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開した。同レポートが公開されるのは初めて。2019年度には、約2億3千万件の広告素材(※)を、Yahoo! JAPANが定めた基準に抵触する素材として非承認になったという。
※広告素材:Yahoo! JAPAN 広告掲載基準や広告入稿規定、広告販売ルールに抵触した広告のタイトルや説明文、画像、リンク先のウェブサイト、キーワードなどの各非承認数を合計した件数。広告単体の件数ではない。
非承認となった広告素材の割合
非承認の最も多かった広告素材は、肌の露出が多い画像や胸・腹部など身体の一部を強調した画像などを含むもの。「ユーザーに不快感を与えるような表現」のため非承認としているという。

また、非承認の多い商品ジャンルでは、化粧品や健康食品、健康雑貨が最も多く、2019年度で約978万件の広告素材が非承認となっている。非承認の理由として多い広告素材は、「化粧品を塗るだけでシミがとれる」、「健康食品を食べるだけで痩せる」など、医薬品のような効能効果を表現しているもの。このような広告表現は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」において違反であり、ヤフーでも特に審査を強化しているという

その他、ユーザーの誤解を防ぐために「売上No.1」などの最上級表示のルールや、広告の主体者の明示ルール(広告主が誰であるか)に抵触しているもの、広告のリンク先サイトの内容と関連のない表現でユーザーをリンク先サイトに誘導し、期待に反するようなものも禁止している。

さらに、昨今の新型コロナウイルス感染拡大により、ユーザーに誤解や不安感を与えるような不適切な広告が増加したという。それに伴い、広告掲載基準に則り、2020年1月31日から6月30日までに、約57,000件の広告素材を非承認としている。

ヤフーは、これまで広告配信面(広告掲載メディア)の審査について、2018年10月のアドフラウド(広告詐欺)への対策のためのガイドライン厳格化、2019年5月の独自の広告品質におけるスタンダードの策定など、さまざまな取り組みを公表してきた。同レポートは、広告配信面に加えて、配信されるタイトルや画像など広告素材の審査についても広くお知らせすることを目的として公開したという。