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7割の企業で「新型コロナウイルスはDX推進への影響なし」【イントループ調べ】

マスメディアン編集部 2020.06.22

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イントループは、同社サービスを用いてDX推進を実施している企業を対象として、DX推進計画へのコロナウイルス感染症の影響を調査した。その結果、73.4%が「影響がない」と回答。反対に、その他の分野で投資を減らした企業は19.8%だった。
企業の生産性向上支援などを行うイントループは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進への新型コロナウイルス感染症の影響を明らかにするため、同社サービスに契約している企業を対象に、2020年5月19日~6月12日の期間で「企業のデジタルトランスフォーメーションへの新型コロナウイルス感染症の影響調査」を実施した。

まず、DXの実施の有無を聞いたところ、全体の44.4%の企業が「実施している」と回答した。
DX推進計画へのコロナ禍の影響の有無を聞いたところ、全体の67%が「計画の変更は特にない」と回答し、「計画を早めた」という回答も5%あった。一方で、「計画を遅らせた」という回答が15%、「見通しが立たない」という回答も8%あった。
また、上記の質問で「予定外に導入したものがある」と回答した企業は5%となった。予定外に導入した設備について尋ねたところ、オンライン会議システムや通信設備、会社から貸与している端末の通信容量の増加など、リモートワークに不可欠な設備を導入した企業が多く、新型コロナウイルスの影響を受けてリモートワークへ導入を加速させた企業も一定数いることが分かった。

企業の「新型コロナウイルスの情報システム部門の予算への影響」について尋ねたところ、「特に影響はない」と答えた企業が最も多く、73.4%が「影響がない」と回答しました。昨今の状況下でも「予算が増加した」という企業も7.6%存在している一方で、「予算が1~2割減少した」企業が13.9%、「予算が3~5割減少した」企業も3.8%の回答があり、情報システム部門の予算への影響も企業によって対応の差があることが分かる。
最後に、「企業の投資への新型コロナウイルスの影響の有無」について聞いたところ、「投資状況はコロナ禍以前と変わらない」と回答した企業が最も多く72.8%という結果となった。
投資を減らした企業も19.8%あり、投資を減らした領域としては「人材採用領域」が最も多く55%となった。次いで「新規事業」と「マーケティング(広告宣伝費含む)」がともに25%、「M&A、出資」が15%という回答だった。企業の多くはコロナ禍以前と変わらず様々な領域に投資を行っているが、投資を減らさざるを得ない企業では「人材採用」分野で投資を減らしており、コロナ禍による採用市場への影響が伺われる。
人工知能などをはじめとする様々な先端IT技術が日々進歩している現在の社会において、企業がこれからも成長し続けるためには、デジタル技術を活用して既存事業の構造改革や新たなビジネスの創出をしていくことが必要となる。イントループは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済状況が悪化している最中ではあるが、DX推進のタイムリミットは迫っており、今回のアンケートで「DX推進の予算・計画に大きない影響がない」という回答が最も多かったのはこのような時代背景を映し出したものと考えられると結んでいる。