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データサイエンスアワード2019、最優秀賞は「AIを利活用した社会課題の解決」

マスメディアン編集部 2020.06.10

  • AI
  • 業界動向
データサイエンティスト協会は、6月10日、「データサイエンスアワード2019」最優秀賞にエクサウィザーズの「AIを利活用した社会課題の解決」を選出したと発表した。活用されているAIの技術の高さ、現場への踏み込みの深さ、そして課題解決に向けたワンストップサービスの実現など、AIやデータサイエンスのビジネス活用が評価された。
データサイエンティスト協会は、6月10日、「データサイエンスアワード2019」の受賞企業を発表した。最優秀賞に選ばれたのはエクサウィザーズの「AIを利活用した社会課題の解決」。優秀賞にはTDAI Lab「レビュー信頼性スコアリングAIの開発と社会実装に向けて」、テービーテック「日本初 製造業特化型データサイエンス人材育成」が選出されている。

データサイエンスアワードは、データ分析・活用により国内のビジネスや産業の発展に大きく貢献をもたらしたプロジェクトや企業・団体を表彰するもので、データサイエンティスト協会が2015年から主催している。第5回目となる今回も全国の産業界と学術研究機関の双方から応募が寄せられた。今回は、新型コロナ感染症の拡大防止の観点より、参加者の健康と安全を考慮し応募書類での審査が実施された。

最優秀賞を受賞したエクサウィザーズは、AIを利活用したサービス開発によって、産業革新と社会課題の解決を目指し、AIの理解促進、企画、開発、実用化の上流から下流まで一気通貫した事業を展開している。ビジネスで活用されているAIの技術の高さ、現場への踏み込みの深さ、そして課題解決に向けたワンストップサービスの実現など、AIやデータサイエンスをビジネスに生かす上で差別化の要因となる強みを、安心感をもって顧客に提供している点が高く評価され受賞に至った。アカデミアから様々な業種の企業まで、多様なパートナーとともにAIを用いた社会課題解決に取り組んできた実績には、高いレベルの知識とスキルをもったデータサイエンティストの貢献も大きいと判断された。

TDAI Labは、東大発のベンチャー企業として、知識とスキルに優れたデータサイエンティストが、これからのAI技術開発に最も重要な観点である「信頼性」を情報に付与するために、高度な機械学習の技術開発とその標準化に取り組んでいる。今後、国際的な競争は厳しくなると予想されるが、社会からの期待度は大きいと考えられている。

テービーテックは、日本の産業の屋台骨にもかかわらずデータサイエンスの導入が立ち後れている製造業の現状に、効果的かつ効率的な人材育成でもって大きなうねりを生み出そうとする取り組みが評価された。製造業の労働環境を調査し、現場のニーズと制約に対応した現実的な人材育成プランは、データサイエンスの導入が進んでいない他の業種にも参考となる。