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PR TIMESが過去最高の新規登録数とアクセス数を更新。広報活動もリモート化が進む

マスメディアン編集部 2020.05.07

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プレスリリース配信サービス「PR TIMES」は、2020年4月の新規企業登録数・サイトアクセス数がともに過去最高を更新したと発表した。一方で、プレスリリースの機会が全体としては減少傾向で、4月のプレスリリース配信件数は2011年3月以来9年1カ月ぶりに前年同月比で10%未満の増加に留まった。
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」は、2020年4月の新規企業登録数が初めて月間1000社を超えて1132社、また同月のサイトアクセス数は前年の2.6倍にあたる4916万PVを記録し、ともに過去最高を更新したと発表した。一方で、プレスリリースの機会が全体としては減少傾向で、4月のプレスリリース配信件数は2011年3月以来9年1カ月ぶりに前年同月比で10%未満の増加に留まった。

4月7日の緊急事態宣言発令、そして16日の対象地域全国拡大を受けて、企業のテレワーク化が一層進むとともに、メディア記者もテレワーク化が進んでいる。記者クラブでは会見・投げ込み自粛要請が出るなど、企業の情報発信・広報活動も急速にリモート化を迫られている。この流れを受けて、オンラインでプレスリリース配信しようと登録する企業が増えたと考えられる。一方で、配信休止せざるを得なかったり、休業関連プレスリリースに限定される等、業態によっては前向きな広報活動が難しい時期ともなった。プレスリリースの機会が全体としては減少傾向で、4月のプレスリリース配信件数は2011年3月以来9年1カ月ぶりに前年同月比で10%未満の増加に留まった。
プレスリリースの内容に関しては、顕著に平時と異なる傾向が表れている。4月の「閲覧数が多い順の月間キーワードランキング」トップ10に「新型コロナウイルス」関連のワードが3つ、「テレワーク」関連が3つ、またそれらに付随する「オンライン」や「おうち時間」がランクインした。平時の定番人気ワード「イベント」「新商品」などを抑えて上位が入れ替わる結果で、新型コロナウイルスやそれに伴い起こっている社会変化に対する情報に注目が集まったことがわかる。
「新型コロナウイルス」関連ではマスク販売情報が常にアクセスを集めた。特に日本政府からの要請を受けて生産されたマスクは、一般向け販売開始の際に大きな注目が集まった。また、発想の転換でマスクを代替するアイデア商品発売の発表も注目されたさらに感染拡大防止の観点だけでなく、ペット飼育者の不安に着目したプロジェクトはSNSで広くシェアされた。

「テレワーク」関連では、テレワーク移行企業の割合調査やテレワークで活用できるクラウドツールなど、「テレワーク」関連のプレスリリース配信も多く見られた。中でもテレワーク支援と医療従事者応援を打ち出した発表は注目された。また、「在宅」生活を充実させようとするサービスにも注目が集まった。利用者数が急増したオンライン飲み会や、ジム難民の救世主となったオンラインフィットネスも、大きなアクセスを集めた。

さらに、外出自粛から自宅で食事をとる機会が増加し、飲食店がテイクアウト開始を相次いで発表するなど、「業態転換」や「販路開拓」を伝える発表にも注目が集まった。地域ソウルフードの通販サイトオープンや、人気チェーン店のテイクアウト専用弁当の販売開始には大きなアクセスがあった。また緊急事態宣言の発表直後に配信された、自宅で出来るヘアカラーの配信にもアクセスが集まるなど、外出せず在宅で済ませられるサービスが新たな選択肢として注目された。