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周囲に話さない『隠れリスキリング』の実態調査【行知学園調べ】

マスメディアン編集部 2025.08.27

  • リスキリング
行知学園が実施した調査によると、会社員の約2割がリスキリングに取り組んでいることを周囲に話さない「隠れリスキリング」を選んでいる。
行知学園は、リスキリング(スキルアップ・学び直し)に取り組んでいる会社員を対象に、「社会人の隠れリスキリング」に関する調査を実施した。

リスキリングとは、新しい職業・業種に就くため、または現在の業種で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために必要なスキルを獲得することである。経済産業省がこの取り組みを支援している。

デジタル化やグローバル化の進展により、ビジネス環境は急速に変化しており、リスキリングでスキルアップに取り組む社会人が増加している。一方で、学びへの取り組みを家族や職場に伝えず、「こっそり」行う人もいるようだ。

そこで今回、行知学園は「社会人の隠れリスキリング」に関する調査を実施した。

調査概要
調査期間:2025年7月30日~2025年7月31日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,003人
調査対象:リスキリングに取り組んでいる会社員と回答したモニター
調査元:行知学園
モニター提供元:PRIZMAリサーチ

調査結果は以下の通り。

リスキリングの目的と変化
<会社員のリスキリングの目的と始めてみて感じた変化>
「現在取り組んでいるリスキリング内容を選んだ理由」として、「現職の仕事にすぐ活かせる内容だから」が最多となり、「以前から関心があったテーマだから」「転職市場でのニーズが高い分野だから」が続いた。これにより、リスキリングが自律的かつ実利的な判断のもと選ばれていることがわかる。

「リスキリングを始めてから感じた変化」としては、「仕事の視野が広がった」「モチベーションが上がった」「学ぶ楽しさを実感した」が上位となった。

こっそりリスキリングの背景
<こっそりリスキリングの利点とは?>
リスキリングに取り組んでいることを周囲に話しているかについて、「誰にも話していない」という方が約2割に上った。その理由として「特に話す必要がないと感じる」が半数以上を占め、リスキリングが「自分のため」に行われていることを示している。

「リスキリングを『こっそり』行っていてよかった点」としては、「自分のペースで学べる」が最多であり、周囲と比較せず「自分の内的基準」で成長できることが重要とされている。
リスキリングに取り組んでいることを「周囲に話さない」背景
リスキリング後のキャリアプラン
リスキリングでスキルアップした後の転職やキャリアチェンジについて、「すでに動いている」「行動に移す予定」と回答した方が約6割に上り、学びが新しい領域でのキャリア形成へと結びついていることが伺える。

不安を超えた先の成長実感
<始めるときの不安を超えた先に見えた「成長実感」という確かな手応え>
リスキリングを始める際の不安として「時間を確保できるか不安だった」が最多となり、「続けられるか不安だった」「学ぶ内容が自分に合っているかわからなかった」が続いた。

リスキリングを始めたことで「新たなスタートがきれる喜び」「時間は作ろうと思えば作れる」「年々スキルが上がっていることを実感できる」といったポジティブな変化が見られた。内面的な変化や成功体験が「やればできる」という意識に転化し、キャリアの再構築だけでなく日常の余裕にもつながっていると同学園は分析している。