新卒採用活動に対する社員の関心を調査、関心を高める鍵は「情報提供」と「動機付け」【Thinkings調べ】
マスメディアン編集部 2025.03.14
- 新卒採用
- 人事
Thinkingsは、「採用活動への社員の関心と協力意識」に関するアンケート調査を実施した。
本調査は、自社の採用活動に対する社員の関心度を改めて明らかにすることを目的として毎年行われている。今回は、新卒採用を実施している企業の社員200名(採用担当者を除く)を対象に、「採用活動への社員の関心と協力意識」に関するアンケート調査を実施した。
現在の新卒採用は売り手市場のため、企業の採用活動において、就活生一人ひとりに寄り添った「個別対応」がこれまで以上に重要になっていると考えられる。また、採用担当者だけでなく「応募者と社員の接点を増やすこと」に注力して内定承諾率を高める企業も増えており、全社的な採用活動への協力が一層求められている。
調査結果の要旨は以下の通り。
本調査は、自社の採用活動に対する社員の関心度を改めて明らかにすることを目的として毎年行われている。今回は、新卒採用を実施している企業の社員200名(採用担当者を除く)を対象に、「採用活動への社員の関心と協力意識」に関するアンケート調査を実施した。
現在の新卒採用は売り手市場のため、企業の採用活動において、就活生一人ひとりに寄り添った「個別対応」がこれまで以上に重要になっていると考えられる。また、採用担当者だけでなく「応募者と社員の接点を増やすこと」に注力して内定承諾率を高める企業も増えており、全社的な採用活動への協力が一層求められている。
調査結果の要旨は以下の通り。
調査結果の要旨
(1)76.5%が「採用は企業の成長にとって重要」と回答する一方 、半数以上が「自社の採用HPを見たことがない」など関心が低い
「会社の成長にとって、採用活動はどれくらい重要だと考えているか」を聞いたところ、「とても重要」「やや重要」を合わせて、76.5%の社員が重要だと考えていることがわかった。
一方、「2025年卒採用の、自社の新卒採用ホームページを見たことがあるか」を聞いたところ、「見ていない」が半数以上となり、「採用HPがあるかを知らない」という人も14.5%いるなど、自社の採用活動への社員の関心が低いことがわかった。
「会社の成長にとって、採用活動はどれくらい重要だと考えているか」を聞いたところ、「とても重要」「やや重要」を合わせて、76.5%の社員が重要だと考えていることがわかった。
一方、「2025年卒採用の、自社の新卒採用ホームページを見たことがあるか」を聞いたところ、「見ていない」が半数以上となり、「採用HPがあるかを知らない」という人も14.5%いるなど、自社の採用活動への社員の関心が低いことがわかった。


(2)採用の難易度が高まっている状況は十分に知られておらず、「新卒の内定辞退率」を知っている企業の社員は27%に留まる
近年の「新卒の『内定辞退率(※)』を知っているか」を聞いたところ、「知っている」と回答した人は27.5%に留まり、採用担当者が直面する課題への理解が不足していることが窺える。
※自社の内定辞退率ではなく、一般的な内定辞退率を指す。2024年卒業学生の3月時点の「就職内定辞退率」は「63.6%」(引用:リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2024年卒)「2024年3月度(卒業時点)内定状況」より)
近年の「新卒の『内定辞退率(※)』を知っているか」を聞いたところ、「知っている」と回答した人は27.5%に留まり、採用担当者が直面する課題への理解が不足していることが窺える。
※自社の内定辞退率ではなく、一般的な内定辞退率を指す。2024年卒業学生の3月時点の「就職内定辞退率」は「63.6%」(引用:リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2024年卒)「2024年3月度(卒業時点)内定状況」より)

(3)半数以上が「採用活動への社員の協力」がよりよい採用につながる、と考えるが、実際に「関わりたい」と思う社員は34%に留まる
「採用担当者以外の社員が、自社の新卒採用活動に協力することは、よりよい採用活動や新入社員の定着をサポートすると思うか」と聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」が合わせて56.0%となった。
しかし、実際に「自社の採用活動に関わりたいと思うか」について聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」を合わせて34.0%に留まり、多くの社員が、採用活動への協力の必要性を理解しながらも、協力意欲につながっていない実態が浮かび上がった。
「採用担当者以外の社員が、自社の新卒採用活動に協力することは、よりよい採用活動や新入社員の定着をサポートすると思うか」と聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」が合わせて56.0%となった。
しかし、実際に「自社の採用活動に関わりたいと思うか」について聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」を合わせて34.0%に留まり、多くの社員が、採用活動への協力の必要性を理解しながらも、協力意欲につながっていない実態が浮かび上がった。


(4)社員が採用活動に関わりやすくなる鍵は「情報提供」と「動機付け」
「新卒採用活動に関わりたい/関わりたくない理由」を聞いたところ、関わりたくない理由の多くが、情報不足による不安や懸念、業務への影響を気にする声だった。「どうすれば社員が関わりやすくなるか」を聞いたところ、社員の懸念を取り除くようなガイドラインなどの「情報提供」と、業務負荷への配慮やインセンティブの付与、気軽に参加できるなどの「動機付け」が重要であることがわかった。
具体的には以下のような回答が挙がった。なお、回答は任意、自由記述であり、記載コメントは一部抜粋している。
【自社の新卒採用活動に「関わりたい」と思う理由】
・会社の未来は採用にかかっているから
・会社をもっと良くしたいから
・現場のリアルや仕事の良さを伝えられるから
・自分の部署にも新卒者が入社してほしいから
【自社の新卒採用活動に「関わりたくない」と思う理由】
・面倒・大変そうだから
・どんなことをするのかわからず不安だから
・判断が難しいから、専門職で担当者がいるから
・興味がない・関係ないから
・忙しい・今の仕事で手一杯だから
【どうすれば社員が関わりやすくなると思うか】
・社員に対するガイドラインや説明資料の提示
・企業説明会や採用プロセスのスケジュール、必要な人材像などの情報共有
・業務負荷への配慮と必要性の説明
・現場の率直な意見を提示できる仕組み、オープンな社風
・採用へ協力することへのインセンティブの付与
・日常業務として扱ってくれること
・オンラインなど柔軟な参加方法の提示
・気軽な雰囲気やざっくばらんな会
・業務紹介の場、職場体験の場
「新卒採用活動に関わりたい/関わりたくない理由」を聞いたところ、関わりたくない理由の多くが、情報不足による不安や懸念、業務への影響を気にする声だった。「どうすれば社員が関わりやすくなるか」を聞いたところ、社員の懸念を取り除くようなガイドラインなどの「情報提供」と、業務負荷への配慮やインセンティブの付与、気軽に参加できるなどの「動機付け」が重要であることがわかった。
具体的には以下のような回答が挙がった。なお、回答は任意、自由記述であり、記載コメントは一部抜粋している。
【自社の新卒採用活動に「関わりたい」と思う理由】
・会社の未来は採用にかかっているから
・会社をもっと良くしたいから
・現場のリアルや仕事の良さを伝えられるから
・自分の部署にも新卒者が入社してほしいから
【自社の新卒採用活動に「関わりたくない」と思う理由】
・面倒・大変そうだから
・どんなことをするのかわからず不安だから
・判断が難しいから、専門職で担当者がいるから
・興味がない・関係ないから
・忙しい・今の仕事で手一杯だから
【どうすれば社員が関わりやすくなると思うか】
・社員に対するガイドラインや説明資料の提示
・企業説明会や採用プロセスのスケジュール、必要な人材像などの情報共有
・業務負荷への配慮と必要性の説明
・現場の率直な意見を提示できる仕組み、オープンな社風
・採用へ協力することへのインセンティブの付与
・日常業務として扱ってくれること
・オンラインなど柔軟な参加方法の提示
・気軽な雰囲気やざっくばらんな会
・業務紹介の場、職場体験の場