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今後の課題は「男性社員の意識改革」 女性活躍推進の取り組みに関する実態調査【jinjer調べ】

マスメディアン編集部 2025.02.14

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jinjerは、企業の経営層・人事担当者553名を対象に「女性活躍推進の取り組みに関する実態調査」を実施した。500名以上の企業を中心に、約60%が女性活躍推進に取り組む一方で、女性管理職比率の低さが課題となった。また、今後注力すべき課題としては「男性社員の意識改革」が最も多く上げられた。
jinjerは、企業の経営層・人事担当者553名を対象に「女性活躍推進の取り組みに関する実態調査」を実施した。

日本では少子高齢化や労働力人口の減少が進む中、多くの企業が人材不足という深刻な課題に直面している。特に、デジタル技術の急速な発展に伴い、ITをはじめとする高度なスキルを持つ人材への需要が年々高まる一方で、必要な人材を十分に確保できない状況が続いている。このような状況下で、企業の持続可能な成長を実現するには、これまで十分に活用されてこなかった労働力、特に女性の活躍を推進することが不可欠である。

本調査では、女性活躍推進に向けた企業の具体的な取り組みや課題を明らかにし、効果的な施策や成功の要因を探ることを目的としている。調査結果を通じて、企業が女性の労働力を最大限に活用できる環境づくりに役立てるきっかけとなることを目指している。調査結果の要旨は以下の通り。

調査結果の要旨

●女性活躍推進に向けた取り組みを行う企業は約60%
女性活躍推進の具体的な取り組みを行っているかについて質問したところ、「はい」と答えた企業は59.1%と、多くの企業が取り組みを行っていた。クロス集計によると、最も多かったのは「5000名以上」でした。次いで「3001~5000名」、「500~1000名」、「1001~3000名」という結果になりました。一方、「いいえ」と答えた企業は26.9%であった。
女性活躍推進に向けた取り組みの実施を示す図表
●女性活躍推進のために最も取り組まれているのは「育休・産休に伴う柔軟な勤務制度の導入」
女性活躍推進を行っている企業を対象に、その具体的な取り組みについて聞いたところ、最も多くあった意見は「育休・産休に伴う柔軟な勤務制度の導入(69.2%)」であった。次いで「男性育休の推進(63.3%)」、「ハラスメント対策を含む職場環境の改善・社員研修制度の導入(61.1%)」という結果であった。
女性活躍促進を行う企業の取り組み内容を示す図表
●女性活躍推進に取り組んでいない理由は「女性比率が低い」が最多
Q2で女性活躍推進に関する取り組みをしていないと答えた企業を対象に、女性活躍推進に向けて取り組んでいない理由を聞いたところ、最も多くあった意見は「女性従業員の比率が低いため(18.8%)」であった。

次いで「現在の人員構成で特に課題を感じていないため(17.4%)」、「女性活躍推進に取り組むための予算や人材が不足しているため(14.8%)」、「経営陣の理解や協力が得られていないため(14.1%)」という結果であった。
女性活躍促進に企業が取り組まない理由を示す図表
●女性活躍推進企業の取り組み開始時期は「5年以上前」が最多
Q2で女性活躍推進に関する取り組みをしていると答えた企業を対象に、取り組み開始時期に関して質問したところ「5年以上前(35.5%)」が最も多く、長年取り組みを続けている企業が大半だった。
女性活躍推進企業の取り組み開始時期を示す図表
●企業の女性管理職比率で、最も多い割合は「10%以上29%未満」
企業の女性管理職比率で、最も多い割合は「10%以上29%未満(43.3%)」で、次いで「10%未満(31.9%)」、「30%以上49%未満(17.8%)」であった。
企業の女性管理職比率を示す図表
●職場で女性が活躍していると感じている企業は約61%
職場で女性が活躍していると感じている企業は、「非常に活躍していると感じる(12.1%)」「おおむね活躍していると感じる(49.3%)」で合わせて61.4%であった。一方、「あまり活躍していないと感じる(8.2%)」「活躍していないと感じる(2.5%)」で合計10.7%であった。
職場で女性が活躍していると感じている企業を示す図表
●職場で女性が活躍していると感じる理由は「男性育休の制度充実」が最多
Q6で職場で女性が活躍していると答えた企業を対象に、その理由について質問したところ「男性社員の育休に関する社内制度も充実している(65.7%)」が最も多い意見であった。次いで「男女ともに家庭との両立ができる社内制度が充実している(58.9%)」、「育休・産休・介護から復職した女性がキャリアを維持・発展できる仕組みが整っている(55.2%)」という結果であった。
職場で女性が活躍していると感じる理由を示す図表
●職場で女性が活躍していないと感じる理由は「管理職・リーダー職の女性比率が低い」が最多
Q6で職場で女性が活躍していないと答えた企業を対象に、その理由について質問したところ「管理職・リーダー職の女性比率が低い(39.7%)」が最多であった。次いで「女性の昇進やキャリア形成に関する具体的なプランが提示されていない(32.1%)」、「ロールモデルが存在しない(30.1%)」という意見が多かった。
職場で女性が活躍していないと感じる理由を示す図表
●今後注力すべき、女性活躍推進の課題は「男性社員の意識改革」が最多
女性活躍推進に向けた取り組みで、今後注力すべき課題の最も多くあった意見は「男性社員の意識改革(43.1%)」であった。次いで「公平な評価制度の整備(38.6%)」、「経営陣を含めた管理職層の意識改革(37.4%)」という結果であった。
女性活躍推進に向けた取り組みで、今後注力すべき課題を示す図表
調査概要
調査機関:jinjer
調査概要:女性活躍推進の取り組みに関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年1月22日~同年1月24日
調査対象:企業の経営層・人事担当者 計553名