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経済産業省、GXに取り組む企業群を評価するための「GX率先実行宣言」を立ち上げ

マスメディアン編集部 2024.12.13

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経済産業省は12月6日、GX市場創造に不可欠な需要側からの取り組みに積極的な意向を持つ企業を応援するため、GXリーグでの議論を通じて「GX率先実行宣言」を立ち上げたと発表した。今後、幅広い業種・企業による宣言を促し、宣言企業の評価向上に取り組み、GX市場創造を加速化することで日本のGXを推進する方針である。
経済産業省は12月6日、GX市場創造に不可欠な需要側からの取り組みに積極的な意向を持つ企業を応援するため、GXリーグでの議論を通じて「GX率先実行宣言」を立ち上げたと発表した。今後、幅広い業種・企業による宣言を促し、宣言企業の評価向上に取り組み、GX市場創造を加速化することで日本のGXを推進する方針である。

GXリーグとは

GXリーグは、カーボンニュートラルへの移行に向けて果敢に挑戦し、国際ビジネスで競争力を持つ企業群がGXを牽引する枠組みであり、700社以上の企業が参画している。

参画企業は、2030年度および2025年度までの温室効果ガスの排出削減目標を自ら掲げ、削減に挑戦するほか、試行的に実施中の排出量取引にも参加している。また、サプライチェーン全体での排出削減やグリーン製品の投入に関し、個社では難しいルール形成について積極的に議論・提案を行っている。

GX率先実行宣言の立ち上げ背景

脱炭素と経済成長を両立するGXを日本全体で実現するには、幅広い業種での取り組みが不可欠であり、サプライチェーン全体での脱炭素化を推進することが重要である。このため、業種問わずGX投資により生み出される、より低炭素な製品(製造過程での排出削減効果が大きい製品や、他者の排出削減に貢献する製品)が市場で評価され、その需要が拡大していくことが求められる。

他方で、これらの製品の中でも、特に競合する既存の非グリーン製品と機能・性状が似通っているにもかかわらず生産コストが高い場合には、自立的な需要の拡大は困難であるという性質がある。このため、政府は社会全体のGXに必要な製品等について供給側に対して中長期的な支援措置を講じ社会実装を促進しているところ、市場創造には、同様に需要側からの取り組みも不可欠である。

今般、政府による供給側への支援に加えて、需要側からの市場創造に向けた取組を加速化するため、GX率先実行宣言の枠組みをGXリーグでの議論を通じて立ち上げた。自らの排出削減に積極的に取り組むだけでなく、GX率先実行宣言を通じてサプライチェーン全体でのGXに取り組む企業群を可視化し積極的に評価することで、GX製品の市場形成を推進していく。

GX率先実行宣言の内容

本宣言は、自律的な需要が立ち上がりにくい製品・サービスを対象とし、自社が積極的に採用する製品・サービスとその取組方針を表明するものである。これにより需要の予見性を高める狙いがある。

創設当初は、グリーンスチール、グリーンケミカル、低炭素水素、SAFなど、政府の支援措置が講じられている製品が対象であるが、対象製品・サービスは順次拡大していく予定である。また、宣言項目の具体度に応じてグレードを設け、幅広い業種・企業が参画しやすい設計としている。宣言企業の拡大と取組状況の開示を通じ、社会全体での機運醸成を目指している。

今後の予定

GX率先実行宣言は通年で受け付けている。対象製品は今後拡大予定であり、2025年度にGXリーグで継続的にワーキンググループを立ち上げ、市場創造に取り組む企業とともに議論を継続していく計画である。