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従業員の感じる働きやすさ、働きがいは増加傾向 エンゲージメント調査【日本能率協会マネジメントセンター調べ】

マスメディアン編集部 2024.08.02

  • 人的資本
日本能率協会マネジメントセンターは、経年比較でエンゲージメントの実態をまとめた「パフォーマンスにつなげるエンゲージメント調査」を公開した。2019年と2023年の結果を比較すると、従業員エンゲージメント、ワークエンゲージメント共に、増加傾向が見られた。
日本能率協会マネジメントセンターは、経年比較でエンゲージメントの実態をまとめた「パフォーマンスにつなげるエンゲージメント調査」を公開した。

本調査では、働きやすさにつながる「従業員エンゲージメント」(従業員の会社に対する信頼や貢献意欲など)、働きがいにつながる「ワークエンゲージメント」(仕事の活力、熱意、没頭など)、それぞれの2019~2023年の推移や、両者に影響を与える「職場」「上司」「報酬・評価」といったカテゴリーに関する要素について、まとめている。調査結果の要旨は以下の通り。

「会社が好き」「会社に大切にされている」と感じる人は増加傾向

従業員の会社に対する信頼や貢献意欲などを表す「従業員エンゲージメント」について、「会社が好き」「会社に行くことが楽しみ」「会社は従業員を大切にしている」と感じる人が2019年に比べて10%以上増加した。一方、「現在の会社でずっと働き続けたい」と思っている人は、-1.2%と微減する結果となった。
従業員エンゲージメントに関する項目を示すグラフ
従業員エンゲージメントに関する項目

6割以上が「仕事が好き」「やりがいを感じられる」と回答

仕事の活力、熱意、没頭などを表す「ワークエンゲージメント」について、2023年の調査では仕事が「好き」「没入できる」「やりがいを感じられる」「満足している」と感じている人が全体の6割を超える結果となった。また、2019年と比べるといずれも増加傾向になっている。
ワークエンゲージメントに関する項目を示すグラフ
ワークエンゲージメントに関する項目

従業員エンゲージメント、ワークエンゲージメント共に、「仕事」「企業理念・経営層」「職場」と大きな相関あり

「従業員エンゲージメント」や「ワークエンゲージメント」に関する項目と「仕事」「企業理念・経営層」「職場」「上司」「同僚」「チーム」「事業・サービス」「教育・研修」「報酬・評価」「働き方に関する制度」「健康」の11のカテゴリーに関する項目の回答結果から、相関係数を算出した。その結果、「従業員エンゲージメント」「ワークエンゲージメント」ともに、「仕事」「企業理念・経営層」「職場」から、特に影響を受けていることがわかった。

一番関連が強い「ワークエンゲージメント」と「仕事」において具体的に見ていくと、「現在の仕事は、自分の強みを活かすことができる」「仕事を通して成長を実感できる」「仕事に達成感を感じられる」などが、ワークエンゲージメントに大きな影響を与えていることがわかる。
エンゲージメントと11項目の相関係数を示す図
エンゲージメントと11項目の相関係数
「ワークエンゲージメント」に影響を与えるもの(項目)を示す図
「ワークエンゲージメント」に影響を与えるもの(項目)

考察

今回の調査結果を踏まえ、従業員エンゲージメントを高めるためには「自己理解とキャリア形成支援」「評価と報酬の透明性」「心身の健康支援」「挑戦しやすい組織風土づくり」の4点、ワークエンゲージメントを高めるためには「ジョブ・クラフティング」「目標と役割の明確化」「フィードバックと承認」「学習と成長支援」の4点がポイントになるとわかった。これらの施策を通じて、従業員の満足度と生産性が向上し、組織全体のパフォーマンスが向上するだろうと、同社は考えている。

調査概要
調査方法:インターネット調査
有効回答:2631名(Z世代<2020~2023入社>1223名、ミレニアル世代<2006~2019入社>484名、就職氷河期世代<1993~2005入社>484名、バブル世代<1987~1992入社>440名)
調査時期:2023年6月