2024年度新入社員約1800名を調査 モチベーションが高まるポイントは「承認」「達成」「成長」【シェイク調べ】

シェイクは、2024年度新入社員の傾向を理解し、職場での活躍を後押しするために、アンケート調査を実施し「2024年度入社 新入社員レポート」として公開した。今回、アンケート結果から読み取れた、2024年度新入社員の傾向の一部は以下の通り。

1．仕事に求めることは、「やりがい」「自己成長」
「働く目的」として「やりがい」を選択した新入社員が58.6％、「自己成長」を選択した新入社員が58.1％となった。

2．会社・組織に求めることは、「良好な人間関係」「満足する収入」
「働く目的」として「収入」を選択した新入社員は54.0％で、2022年と比較すると4％近く増加した。また、「長く働き続けるための条件」として「良好な人間関係」を選択した新入社員は76.4％となった。

3．強みと感じているのは、「対人感受性・信頼関係構築」
「自身の得意なこと・強み」として「他者の思いや考えを理解し、信頼関係を築くこと」を選択した新入社員が52.2％で、2位以下と15.6％差があった。

4．モチベーションが高まるポイントは、「承認」「達成」「成長」
「どのようなときにモチベーションが高まるか」で選択された割合が高い項目の上位3つが「誰かから成果や努力を認められたとき」「自分自身の力で目標を達成したり、ものごとをやり遂げたとき」「自分自身の成長を感じたとき」（2023年と同様の3項目）であった。

5．上司に求めることは、「きめ細かい指示」「社会人基礎の指導」「飲みの誘い」
上司に求めることをどちらに近いか選択する設問において、以下のような結果となった。

・「きめ細かく指示してほしい」が「ある程度任せてほしい」よりも多い。
・「社会人としての基礎をしっかり教えてほしい」が「自分の個性・長所を活かせるように配慮してほしい」よりも多い。
・「飲みの席に誘ってほしい」が「飲みの席には誘ってほしくない」よりも多い。

調査結果から、新入社員は仕事に対して「やりがい」「自己成長」、会社・組織に対して「良好な人間関係」「満足する収入」を求めていることや、意外にも上司との飲みの席には前向きだということなどが分かった。このような新入社員の傾向を踏まえ、職場では以下のような育成が効果的であると同社は考える。

1．こまめで丁寧なコミュニケーション＆具体的な承認・アドバイス
新入社員は職場でのコミュニケーション機会を求めているものの、上司や先輩はハラスメントへの懸念などからコミュニケーションを遠慮してしまう可能性がある。そのため、新入社員がさまざまな人と関係構築できるような機会を意図的につくることがよいと考えられる。

また、スモールステップで目標を設定し、成果のみならず、成長やプロセスに対してこまめかつ具体的に承認・アドバイスをすることで、新入社員の小さな成功体験を積み重ねていくことが望ましいと考えられる。

2．キャリア自律に向けた支援
自分にとってやりがいがあることをやりたいと考える人が多い傾向があるが、職場において現時点でのやりがいや、やりたいことの達成に固執しすぎると、自らの可能性や成長の枠を狭めてしまったり、早期の諦め感や見切りによる離職につながったりする可能性もある。

ジョブクラフティングのような仕事への意味づけや創意工夫を行うことで自ら仕事にやりがいを見出していくなど、内発的な動機づけやモチベーションを自ら開発していくための振り返りや1on1面談を取り入れるのが有効と考えられる。

調査概要
調査対象者：2024年度新入社員1806名
調査期間：2024年4月2日～24日
調査方法：Webアンケートによる調査