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【第4回】PR会社、SP会社の事業と採用の状況─中途採用最新動向2021

 2021.12.15

  • 中途採用
【第4回】PR会社、SP会社の事業と採用の状況─中途採用最新動向2021
2021年のPR会社やSP会社の採用動向について、マスメディアンのコンサルタント・倉本が解説します。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が経済活動に大きな影響を与えた2020年でしたが、PR会社やSP会社の業績や案件数は、広告会社や制作会社と比較すると大きくは落ち込まなかったようです。また、2021年10月に緊急事態宣言が解除された後は、事業会社がリアルでのイベントを再開し始めたのに伴い、案件数は回復しつつあります。

PR会社の動向 

2020年、消費者向けのコミュニケーションが得意な会社では、エンタメ・飲食関連企業の営業停止やイベント中止などのため、業績が落ち込んだ会社もありました。そうした会社も、2021年後半からは復調傾向にあるようです。また、PR TIMESの発表によると、同社は2021年2月期に通期での売上高は過去最高を記録しており、同社の主力サービス「PR TIMES」の利用者数・閲覧者数がともに大幅に増加しています(*1)。対面での営業活動ができなくなったことから、顧客とコミュニケーションを取る一つの手法として広報・PR活動そのものへのニーズはかえって高まったと考えられます。

また、広告業界の他業態同様、デジタルコミュニケーションの需要も増加しました。外出自粛により広報・PR活動にも制限がかかるなか、インフルエンサーマーケティングやSNSマーケティングなどを活用し、消費者との接点を持とうとするものです。

そして、リモートワークの普及によって、従業員エンゲージメントに注目が集まりました。社員同士のコミュニケーション不足が課題となり、社内広報・インナーコミュニケーションへのニーズは特に高まっています。社員の満足度や会社への帰属意識の低下、それによる生産性の低下が危惧されたため、社内イベントや社内報の制作など、積極的なインナーコミュニケーションが取り入れられました。

そのほかの変化として、戦略PRへの注力があります。これはコロナ禍前からの傾向ですが、大手PR会社では、グループ会社とともに、例えば「サービスAのパブリシティ獲得」などのスポット(短期間・単発)案件ではなく、クライアントに伴走しながら中長期的なスパンでコミュミュニケーション戦略の全体を企画・立案・実行するリテーナー契約を結ぶケースが増えているようです。

SP会社の動向

イベント会社では、一時期はリアル開催のイベントがほとんどなくなったことから、新しい案件の獲得が必要になり、さまざまな方針が見られました。例えば、オンラインイベントやライブ配信の運営・制作支援など、イベントのオンライン化にかじを切った会社があれば、PCR検査の運営やワクチン集団接種会場の運営など、リアルイベント運営のノウハウが生きる、コロナ禍ならではの行政関連案件を受注した会社もあります。そのほか、受注できる案件の幅を広げるため、広告会社経由での仕事を多く受注していたイベント会社が、直クライアント開発チームをつくった例もあります。

店頭販促・リテールに強い企業では、OMO(Online Merges with Offline)支援へのニーズが増加しつつあります。もともと店頭販促の支援をしていたクライアントから、店頭とECを連動させるにあたり、EC上でのプロモーションや流通支援まで引き受けた例や、SNSキャンペーンなどデジタルチャネルによるリアル店舗への集客まで手がける例などがあります。また、D2C(Direct to Consumer)支援に注力している会社もあります。さらに、クライアントに深く入り込んで、購買データを分析し、店頭販促のほか、Web広告運用などにも活用するよう提案するなど、CRM領域まで踏み込んでいる企業もあるようです。

店頭販促の現場でもDXが進んでいます。店舗内にビーコンを設置し、来店者の購入までの動線や購買の傾向を分析し、広告配信や店舗の改善につなげる、といった施策も見られます。こうした領域は大手印刷会社が得意としていましたが、SP会社でも取り組みが広がっているようです。

採用の変化

ここまで解説した通り、PR会社やSP会社も業態変革が進行しています。それに伴い、各社では、これまで社内にいなかった人材を採用する必要が出てきました。デジタル人材や広告会社勤務経験のあるプランナーなどを求める企業が増えています。また、2020年末ごろからは、以前から募集をしていたものの、一時期ストップしていた営業、デザイナーなどの募集も再開されています。

しかし、どの職種においても、同じ業種の経験者の採用には大手でも苦戦しています。会社の規模によらず、採用に成功している企業の傾向は2種類あります。1つは、ポテンシャル採用。営業職の採用であれば、広告・PR業界に限定せず、異業界の法人営業経験者やクライアントの業界出身者を採用しているケースが多くあります。もう1つは、働き方改革への注力。リモートワークの導入や休みやすい環境づくり・業務を一人に集中させない体制づくりなどを進め、社員を大切にする会社では、PRやSPの仕事が好きで、この業界で働き続けたい経験者が集まっています。


*1:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001087.000000112.html
【執筆者プロフィール】
倉本 篤(くらもと あつし)

倉本 篤(くらもと あつし)
株式会社マスメディアン 取締役
国家資格キャリアコンサルタント

マーケティング・クリエイティブ・デジタル領域専門の採用コンサルタント。事業会社やコンサル企業、広告会社などを多数支援してきた知見を活かし、1200人以上の価値創造型人材のキャリアコンサルティングも実施。「意外なキャリアを発見する」を信条に、履歴書・職務経歴書だけではわからない転職希望者の適性を見出し、企業の成長に貢献する人材の採用を支援している。

マスメディアンでは、クリエイティブ・マーケティングをはじめプロフェッショナル人材採用に関するさまざまなご相談に応えてきました。

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