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【第1回】広告業界の新卒採用はコロナでどう変わったのか?─新卒採用最新動向2021

 2021.09.10

  • 新卒採用
【第1回】広告業界の新卒採用はコロナでどう変わったのか?─新卒採用最新動向2021
2021年度(2021年4月入社)、新卒採用市場は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で大きく様変わりしました。「新常態」のなかでの新卒採用の現状を、マスメディアンのコンサルタント・西尾が解説します。

就活生の動向

2021年9月現在、大手企業では2023年度(2023年4月入社)採用の準備が本格化しはじめ、中小企業では引き続き2022年度(2022年4月入社)採用が続いています。厚生労働省の調査によると、大学等卒業者について、2020年4月入社の就職率は98.0%、2021年4月入社の就職率は96.0%でした。また、リクルートの調査によると、2022年4月入社の内定率は、8月1日時点で85.3%でした。これは2020年4月入社の就活生の同時期の内定率と比較すると、5.9ポイント低い値です。また、2022年度の就活生の内定を獲得している学生のうち、13.0%の学生が就職活動を継続する意向です。

2021年度に続き、新卒採用はオンライン施策が中心です。2022年度の学生は、内定が出ても入社を決めてよいのか不安に思い、就活を継続する傾向にあるようです。その理由は、採用のオンライン化により企業とのリアルな接点が減ったこと。社風や雰囲気などを知るには、オンライン選考では限界を感じている学生も多いようです。2021年4月に入社した社員では、入社前のイメージと現実とのギャップに悩んでいる方もいると聞きます。そのような先輩を間近で見た就活生は、企業の生の声、ありのままの姿に近い情報を求めています。情報収集の手段としては、採用サイトに加え、各種SNSの企業の公式アカウント、口コミを調べるほか、合同企業説明会よりも各企業のインターンシップに優先的に参加する学生も増えています。

学生同士の情報交換も難しくなりました。特に、2023年度の学生(主に大学3年生)は、大学2年の4月ごろからオンライン中心の授業となり、大学生活の大半をオンラインで過ごしており、大学やサークルを経由した学生同士の縦横のつながりが薄くなっています。その補完のためか、SNSの「就活アカウント」やオープンチャットなどでの情報交換が活発になっているようです。

企業の動向

広告業界の企業の新卒採用の傾向は、2021年度と2022年度では様変わりしつつあります。
 
■大手広告会社・PR会社
2021年度は採用数を半分程度に絞った企業もありましたが、2022年度は2020年度同様に戻した企業が目立ちます。理由はさまざまで、業績の見通しが立った、デジタルシフトが進んだ、経済が回復しつつあるなか今後の成長のために採用をしたい、といったものです。また、2021年度はオンライン対応や状況判断のために採用時期を1~2カ月程度、後ろ倒しにする企業も多くありましたが、今年はオンライン対応が済んだことから、従来のスケジュールに戻っています。
 
■中小広告会社
2021年度に続き2022年度も、新卒採用は控えている企業が多いようです。大手広告会社の採用状況を踏まえ、秋以降の採用の準備を始める企業が少しずつ増えてきています。
 
■大手制作会社
こちらも2021年度に続き2022年度も新卒採用を控えている企業が目立ちます。公募での採用は実施せず、リファラルや紹介など、採用ルートを絞る企業もありました。
 
■中小制作会社
2022年度の新卒採用は、もう少しコロナや景気の状況を見極めてから動き出したいという企業が多いようです。また、採用は中途採用を中心に実施し、年間の採用状況を鑑みて、1~2月ごろに新卒採用の選考を行うケースもあります。
 
上記を踏まえ、広告業界の新卒採用の状況は、2通りに大別できます。
 
(1) すでに2022年度の採用を終了し、2023年度の準備を始めている
例年では、9月ごろから翌年度の採用活動の準備を始める企業が多いです。また、最大手クラスの企業はすでにサマーインターンを開始しています。学生も3年生の夏ごろから積極的に動き始めます。
 
(2) 2022年度の採用を継続している、もしくはこれから2022年度採用を始める
中小企業ではこれから動き始める企業も多くあります。大手企業と同時期に採用を実施すると、母集団形成が苦しくなり、また内定辞退の数も増えてしまいがちなため、大手企業の採用が終了したころを狙う戦略です。新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら採用数などを判断するため、採用時期をさらに後ろ倒しにしている企業もあります。
 
マスナビでは、この夏に入ってから、「追加募集を考えており、成果報酬型の新卒紹介を利用したい」という相談もいただくようになりました。買い手市場とは言われていますが、新卒採用に苦戦している会社も多い印象です。去年(2021年度)はいかに早くオンライン対応するかが焦点となりましたが、今年(2022年度)はどのようにオンライン選考を活用するかの勝負になっています。冒頭で触れたとおり、学生は情報を求めているため、情報発信の濃度がより重要になっており、各社工夫を凝らしています。
 
また、「デジタル対応による会社の体制変更と同時に、新卒採用でもデジタル人材を集めたい」「将来、会社の屋台骨となるような学生から応募を集めるためにはどうしたらよいか」というご相談もいただくようになりました。また、「これまではデザイナーのみ採用していたが、今年からはプロデューサーも募集したい」、「総合職採用のみだったが、専門職としてWebデザイナーの採用を始めた」など、新しい職種やジョブ型の採用を始めるなど、社会動向や企業の状況に合わせ、さまざまな試みが行われています。
【執筆者プロフィール】
西尾 将紀(にしお まさのり)

西尾 将紀(にしお まさのり)
株式会社マスメディアン 執行役員 マスナビ事業責任者
国家資格キャリアコンサルタント

「価値創造型」の仕事に関心を持つ学生向け就職支援サービス「マスナビ」の事業責任者。全国の大学で就職支援講座の講師として学生を支援しながら、広告・Web関連企業の新卒採用支援も行う。広告・Web業界を中心にマーケティング・クリエイティブ職の従事者に対するキャリアコンサルティングも実績多数。

マスメディアンでは、新卒採用・中途採用の双方で、広告業界やクリエイティブ・マーケティング人材の採用に関するさまざまなご相談に応えてきました。

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