デザイナーの採用は難しい? クリエイティブ職種の面接成功事例【前編】
マスメディアン編集部 2023.03.01
- 採用ノウハウ
- 評価制度

転職市場は売り手市場が続いていると言われています。クリエイティブ職種も例外ではなく、マスメディアンにご依頼いただいているクリエイティブ職種の求人数は、2021年度比で115%ほどに増加しています。
採用において競合する企業が多数あり、採用が難しくなる中で採用を成功させるためには、「この人を採用したい!」と思える候補者に出会えたとき、貴社の魅力や業務内容を理解してもらうことが必要です。中でも、「なぜ、あなたを採用したいのか」を具体的に説明するのは極めて効果的です。
それを伝えるための手段には、「候補者への関心を伝える」「会社について説明し、業務理解の手助けをする」「その会社で働くイメージをつける情報を提供する」の3つがあります。面接が対面でもオンラインでも、このポイントは変わりません。今回から前編・後編の2回にわたり、クリエイティブ職種の採用にあたって、「あなたを採用したい!」と伝えるためのヒントとなる事例をご紹介します。
採用において競合する企業が多数あり、採用が難しくなる中で採用を成功させるためには、「この人を採用したい!」と思える候補者に出会えたとき、貴社の魅力や業務内容を理解してもらうことが必要です。中でも、「なぜ、あなたを採用したいのか」を具体的に説明するのは極めて効果的です。
それを伝えるための手段には、「候補者への関心を伝える」「会社について説明し、業務理解の手助けをする」「その会社で働くイメージをつける情報を提供する」の3つがあります。面接が対面でもオンラインでも、このポイントは変わりません。今回から前編・後編の2回にわたり、クリエイティブ職種の採用にあたって、「あなたを採用したい!」と伝えるためのヒントとなる事例をご紹介します。
1. 候補者への関心を伝える
【事例1】大手事業会社・採用職種:インハウスデザイナー
・ポイント:最終面接で、役員が「あなたを採用したい理由」の資料をつくり、プレゼンした
制作会社で就業中だった候補者は、広告業から広告主への転職に、「制作物の幅が狭まるのではないか」と不安を感じていました。そこで、同じく広告業から採用企業に転職をしたデザイン部門の役員が、最終面接の場で、「選考を通じ、評価しているポイント」「それを踏まえて、入社後に任せたい仕事」「今後のキャリアの広がり」について、プレゼン資料を用いて説明。役員自身の実感も交えた説明を受けたことで、入社意向が上がり、内定承諾に至りました。
【事例2】Webサービス企業
・採用職種:デザイナー
・ポイント:候補者のポートフォリオについて面接官から質問をした
デザイナーが応募書類として用意するポートフォリオに掲載するのは、その人の選りすぐりの仕事です。アピールできること、したいことがあるからこそ載せています。大げさに褒める必要はありませんが、面接の場で「これから任せたい仕事に活きるポイントを見つけた」「興味を持った事例があった」旨を伝えられると、入社後のイメージをつけることにもつながります。
【事例3】小規模のデザイン事務所
・採用職種:デザイナー
・ポイント:内定通知書とともに、内定を出した理由を書いた手紙を渡した
複数の企業で内定を獲得していた候補者に対して、「高く評価した点」「入社後、どのように活躍してもらいたいと思っているか」「自社のどんな点が候補者の転職理由に合っているか」を手紙にまとめ、採用への熱意を伝えました。候補者は、転職理由とマッチしている点を再確認できたと感じ、内定承諾を決めました。
まとめ
評価したポイントを伝える手段はさまざま。面接の場で直接伝えることも、面接後にテキストで伝えて何度も読み返してもらうことも、いずれも効果的です。「自社に合わせた伝え方が知りたい」「面接の改善点が知りたい」など、面接の改善についてのご相談がありましたら、お気軽にマスメディアンのコンサルタントにご相談ください。
- 【執筆者プロフィール】
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荒川 直哉(あらかわ なおや)
株式会社マスメディアン キャリアコンサルティング部 部長
国家資格キャリアコンサルタント
マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。年間600名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社のマーケティング・クリエイティブ部門や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。「転職を検討している人材」と「採用企業」の両方の動向を把握しているエキスパート。転職者の親身になるがモットー。