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「ビジネススキル」と「デザインスキル」の2軸の指標で、チーム力を高める採用に成功

「ビジネススキル」と「デザインスキル」の2軸の指標で、チーム力を高める採用に成功
株式会社SHIFT

デザイン室 室長 岩崎佐知子さん

業種・業態
ソフトウェアの品質保証・テストを手掛けるシステム企業
採用職種
インハウスデザイナー
採用の種類
中途
勤務地
東京
求人内容
サービスフライヤー、社内報、社外広報用資料、コーポレートサイトなど、社内のあらゆる制作物をデザイン及びディレクションするポジション。
ポイント
  • 採用は、「この応募者が加わったら、デザイン室がよりよいチームになるか?」という観点で選考を行う。その意味で、デザインのスキルに加え、ビジネススキルも重視している。
  • デザイン室のメンバー12名のうち、4名がマスメディアン経由での入社。マスメディアンの担当者は、応募者のデザインスキルや、インハウスデザイナーに求められる力を見極めるための知識があると感じている。
──まずは、2020年の採用活動についてお聞かせください。
2020年は会社の成長を背景として、デザイン室の業務も増加していたため、増員を目的に中途採用を行いました。目標はグラフィックデザイナー2名、Webディレクター1~2名の採用です。マスメディアンさんからの紹介ではグラフィックデザイナー2名が入社に至りました。そのうち1名はWeb制作の知見もお持ちの方でしたので、現在はWeb制作にも深く関わっていただいています。

2021年3月現在、デザイン室のメンバーは12名になりました。そのうち4名がマスメディアンさん経由でのご入社です。

──採用活動はどのように行われていたのでしょうか?
主に人材エージェントを利用していました。総合型のエージェントとクリエイティブ職種に強い特化型のエージェント、合わせて10社ほどとお付き合いがあると思います。

デザイン室での採用選考は私が担当していますが、エージェントとのやり取りは人事部が担当しており、一緒に採用活動を進めています。求めるデザインスキルやどのような考えの方がいいかなど、私からも積極的に人事部に伝えていますし、人事部から「目線合わせがしたい」と声をかけてもらうこともあります。エージェントに募集要件がきちんと伝わっていないと、なかなかよいマッチングは生まれませんので、社内でのすり合わせは重要です。

──デザイン室での採用活動の流れを教えてください。
基本的には、以下の流れで進行しています。

【1】 書類選考
【2】 アンケート(選考要素なし)
【3】 一次面接
【4】 課題選考
【5】 二次(最終)面接
【6】 内定後、CAT検定(*1)(選考要素なし)

アンケートは、応募者のスキルや考え方を確認するために作成しました。質問項目は、「得意だと思う分野」「苦手な分野」「制作において重視するポイント」「第三者からのみた自分のタイプ」といったデザイン業務または仕事に関連する設問です。回答内容はあくまで自己評価として捉えて鵜呑みにはせず、面接であらためてお話をお聞きし、確認しています。

このアンケートを作成したのは、今のデザイン室に不足しているスキルや考え方をお持ちの方を的確に採用するためです。デザイン室に在籍しているメンバーにも回答してもらっており、今のデザイン室はどのようなスキルや考え方を持ったメンバーであり、またどのようなメンバーが加わるとさらによいチームになるかを可視化しています。それを判断基準とすることで、「お人柄にとても好感が持てる」「素晴らしいスキルを持っている」……といった、今のチームにマッチしていないポイントで選考結果を決めてしまうことがないようにしています。

──現在のチームの状況に合わせて採用を行われているのですね。
「チーム力をより向上させるメンバーであるかどうか」は、採用において最重視しているポイントのひとつです。書類選考においては経験やスキルが選考基準です。面接と課題においてはスキルや考え方に加えてコミュニケーションの取り方が当社のデザイン室にフィットしそうかを確認しています。

美しいデザインをつくるスキルと、業務としてのデザインを円滑に進めるスキルは別物だと考えています。前者をアートスキル、後者をビジネススキルと呼ぶこともできるでしょう。ビジネススキルとは、一緒に仕事をする相手とコミュニケーションを取り、目的を共有し、一緒に進んでいく力です。デザイナーのなかでも、インハウスデザイナーには特に強く求められるスキルだと思います。

──それはなぜでしょうか?
受託制作では、クライアントのオーダーに基づいて制作をしますよね。しかし、インハウスデザイナーには、曖昧な要望を形にすることを求められる場合も多いからです。例えば、社内から、「新しいサービスをアピールしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」という相談を受けた場合。私たちは、なぜつくったのか、などをヒアリングし、目的に応じて制作物を提案することもあります。オーダーのあるものを制作するだけではなく、なぜそのサービスをアピールしたいのか、するべきなのかを、市場や競合なども一緒にリサーチしたりしながら、より良いゴールを目指すために、デザイナーという垣根をなくして考えられる人が当社では活躍しています。
──採用選考において、課題に感じていることはありますか?
直近では一次面接をWebで行うことが多いため、ビジネススキルの見極めが難しくなっている印象があります。また、基本的にリモートワークを実施しているため、リモートでも円滑に仕事を進められるかは重要なポイントなのですが、それを面接でどのように判断するかも課題ですね。

──マスメディアンへの印象はいかがでしょうか?
人材エージェントには、SHIFTと求職者との架け橋となることを期待しています。双方の要望や状況を理解しているエージェントだからこそのマッチングをつくり出していただきたいです。

そのなかで、マスメディアンさんは、マーケティング・クリエイティブ職種専門ならではの精度の高い紹介サービスだという印象です。デザイナーという職種や広告・クリエイティブ業界についての知識があり、クリエイティブ人材のスキルや経験を見極める目が確かだと感じています。先ほどお話したような当社の採用において重視しているポイントや、社内で求められるスキルも理解されており、「SHIFTのデザイン室に合う人材かどうか」という観点で紹介いただけています。

また、個別の応募者について、スキルマッチしていないと思われる点や面接で確認するべき点があれば、隠さずに教えてくださるため、信頼しています。紹介数こそ多くはありませんが、ピンポイントで良い方を紹介いただいています。

──今後のマスメディアンへの要望を教えてください。
引き続き、専門特化型ならではのクリエイティブ人材の紹介を期待しています。特に、Webクリエイティブを強化しているところです。セミナーや展示会もWebに移行し、Webに関する制作の需要は高まる一方です。



*1:CAT検定は、SHIFTが独自に開発した、ソフトウェアテストの実行スキルを評価する検定。デザイン室のメンバーはソフトウェアテストを行うことはないが、事業理解を深めるために実施している。

※2021年3月に取材した内容を掲載しています。