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優秀なママクリエイターが集まる! 柔軟な働き方の実現までの軌跡―モーメント

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マスメディアン編集部 2018年4月3日(火)

東京・代官山にオフィスを構えるブランディングエージェンシーであるAMDは2017年6月に、「フレキシブルで安定的な雇用を提供し、ママクリエイターの価値を最大限に引き上げる」ことを掲げたクリエイティブプロダクション「モーメント株式会社(mom.ent)」を設立しました。「全員正社員雇用」「徹底したチーム制」を実現し、時間短縮勤務、子ども・子育て支援制度、病児保育やベビーシッターとの提携、在宅ワークの導入など、働くママを強力にバックアップしていくことを目指しています。そんな新しいコンセプトを推進していく、プロジェクトリーダーの中庭さんとクリエイターの三上さん、2人のママにお話を伺いました。

―まずはじめに、お二人がモーメントへ入社した経緯を教えてください。
中庭:私はもともとWeb制作会社でプロデューサーをしていました。その後、出産を経て転職活動をしていたのですが、うまくいきませんでした。クリエイティブ業界は長時間の拘束が多いため“小さな子どもがいて時間が読めない人材”を採用することをリスクと捉えていたからです。実はその時、AMDの前身であるエーミライトデザインにも応募をしていたのですが、ご縁がありませんでした。その後、不動産業界に営業として転職しました。だから、しばらくはクリエイティブ業界から離れていたんです。その後、ある日突然、AMDの代表である千布から、「モーメントをつくるので、一緒にやらないか」と連絡をいただきました。業界の空気を変えられそうなビジョンに惹かれ、入社しました。

三上:私は、広告制作会社に6年間、そのあとデザイン事務所に2年半在籍し、グラフィックデザイン畑でキャリアを積んできました。その後、子どもを産んだタイミングで独立し、1年ぐらいフリーランスとして、パッケージデザインや企業のCIなどを手がけていました。その後、より幅広い領域の仕事や、仲間との出会いを期待して、モーメントに2017年9月に正社員として入社しました。

アートディレクター 三上悠里氏

―お二人とも働くママとのことですが、家庭と仕事の両立について教えていただけますか?
三上:今は1歳6カ月になりましたが、産後1カ月から仕事をしていました。カンガルーみたいに子どもを抱えて、打ち合わせに行っていましたね(笑)。うちの子はよく眠る子だったから、意外となんとかなりましたよ。さすがに今は動き回るのでできないですが。

中庭:子育てと家庭の両立と一言で言っても、実態はさまざまですよね。子どもの年齢や、子どもの数でも違いますし、パートナーのサポート度合いでも変わります。私は、上の子が14歳で、下の子が10歳です。子どもに手をかける時期は、ほぼ終わった段階です。千布から声をかけてもらった時、子どもにも相談をしたのですが、「ママのやりたいことをやったら?」と返してくれるぐらい自立心を持っていました。だから子育てというよりは、成し遂げたい仕事に腰を据えて取り組み、自分の時間を充実させたいというフェーズにいます。

マネージャー 中庭未保氏

―なるほど、お二人とも別々のフェーズなんですね。では改めてですが、モーメントについてご説明いただけますでしょうか。
中庭:ブランディングエージェンシーであるAMDのグループ会社としてモーメントは設立されました。「フレキシンブルで安定的な雇用を提供し、ママクリエイターの価値を最大限に引き上げる」ことを標榜しています。多くの女性クリエイターが出産・子育てを理由に仕事を離れることを社会課題と捉えた千布が構想しました。そしてそのコンセプトを実現するために、2つのルールを設けています。1つは「正社員雇用を約束する」という保証。もう1つは「完全なるチーム制」で、社員の時間的な制約や急遽仕事に穴をあけてしまうというリスクを補い合う体制にするということです。こうした取り組みによって、クリエイティブ業界で”時間に制約がある人たち”が働きやすい環境をつくることを目指しています。おそらく業界内でも前例がないことだと思います。

―前例がないのは実現が難しいからだと推察できます。これまでのご苦労についてお聞きしたいのですが、社内でどのように運用しているのでしょうか?
三上:今働いている社員の事情を聞きながら、個別に対応しているという感じです。たとえば、同じ育児中でも小中学生と乳幼児のような年齢の違いとか、週3日時短や週5日フルなど働ける条件もそれぞれ違います。さらにこれまでの経験や得意分野も違うので、これをパズルのピースのようにうまく当てはめる日々です。現在は、8~9名という人数なので個別の事情にギリギリ対応できていますが、さらに人数が増えたときに、どういった仕組みにするべきか対策を考える必要があると思っています。

中庭:メンバーのプロフェッショナルな領域もバラバラなので、本当に至難の業です。初期メンバーの採用時に、この問題についても検討したつもりでしたが、実際に運用してみないと各メンバーが能力を最大限に発揮できるベストバランスを見出すのはまさにチャレンジングです。

それと同時に多忙な日々でも、ふとした時に「モーメントの一員である」ということが、「自分たちが今まさにクリエイティブ業界において前例のない会社づくりをしている」ことだと、改めて振り返ることができる機会も重要だと痛感しています。モーメントの掲げたコンセプトを真摯に取り組み、その社会的意義や必要性を仲間全員と共有し続けることが、社会をより良くする一歩だと感じています。

―現状のチームは、どのように仕事を進めているのでしょうか?
中庭:案件に合わせて、スキルバランスとパーソナリティを考慮し、メインとサブと2名以上のチーム制でアサインしています。チームメイクする際にメインとサブを明確にするのは、急な案件へのリソースフォロー対策というだけでなく最終的なアウトプットへの一貫性や高いクオリティを保つためでもあります。

―今後はAMDと切り離して単独で動いていくのでしょうか? 
中庭:すでに別に動いております。仕事もどのようなアプローチで獲っていくべきか、今受けている仕事とのバランスをどのように取るかなど、メンバーと相談しながら進めています。メンバーのどこを輝かせて、どこのプロフェッショナル領域で活躍してもらうのがベストかようやく少し見えてきました。またその中で、チームとしてより強くなるための課題も見えてきたので、それらをクリアしながらモーメントの目指すビジョンに近づけていきたいです。

―それでは、今後どうしていきたいか。モーメントの未来についてお話いただけますか?
中庭:唯一無二な会社を目指しています。みんなが持っているスキルを存分に発揮できるひとつの“ステージ”でありたいです。いろんな人が集まって、どんな人生のフェーズにいる人であってもプロフェッショナルな仕事ができる体制を整えていきたいです。また、今はママクリエイターにフィーチャーしていますが、そもそも女性やママに限定しているわけではありません。少子高齢化の影響で介護のため仕事ができない人も増えてきている中で、柔軟な働き方を実現できる、ステージでありたいです。これは誰もが真剣に考えなければいけないし、どの企業も直面する問題だと思います。それをどこよりも先に、一組織として、問題を解決する姿勢を示していきたいです。

三上:デザイナー目線からお話しますと、私は働き方の満足度で言えば、フリーランスでも良いと思っていました。会社の制度に個人の事情を当てはめるとどうしても無理が生じるので。それで、会社を辞め融通のきくフリーランスでやっていくという選択肢はよくあることです。でも、それだけじゃ物足りないという気がしたんです。偶然出会った人と、一緒にものづくりができる関係を築けること、そういったプロフェッショナルが集まる“場”を持っていること。そのことが一番仕事を面白くすると思っています。だからモーメントは、そういう人と人が出会える、ワクワクするような“場”であってほしい。そして、その場が多様な働き方も担保してくれると思っていて、そういう場所をつくっていきたいです。

“これからの働き方”に正面から向き合い、改善に取り組むモーメントのお二人から、設立からこれまでの苦労や本音、そしてこれからの課題をお聞きできました。女性活躍推進をはかる多くの企業の指針になるお話でした。取材にご協力いただき、ありがとうございました!

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