クライアントインタビュー

【フルタイムシステム】「制作スタッフのインハウス採用」「女性の採用」に注力

マスメディアン編集部 2017年9月25日(月)

【フルタイムシステム】「制作スタッフのインハウス採用」「女性の採用」に注力

宅配ボックスなどのサービスを展開するフルタイムシステムでは、「制作スタッフのインハウス採用」と「女性の採用」に注力にしています。なぜ注力することになったのかを、副社長の原さんと、制作チームを率いている唐沢さんに伺いました。

―まず簡単に貴社の事業や、所属部門の業務について教えていただけますか。
原:当社は「宅配ボックス」を軸にマンションの共有スペースへさまざまなサービスを提供している会社です。「宅配ボックス」は昨今の報道で一般的になりつつありますが、実は当社が初めて開発したサービスです。現在は、宅配ボックスをIoT化し24時間ネットワークにつなげ、荷物の管理を行っています。また私自身は副社長として経営全般を担当していますが、以前はプロダクトのデザインやパンフレットなどの制作物も責任者として担当していました。クリエイティブ職種というよりは当時は社員数も少なかったのでなんでもやっていたというだけですが(笑)。
 
唐沢:私は元々広告会社にいたのですが、17年前にフルタイムシステムへ転職しました。転職した当時はカタログなどの制作物をつくっていましたが、現在はさまざまな業務に関わっています。所属しているプロジェクト推進部について説明しますと、事業課と制作デザイン課に分けられます。事業課では、新規事業の開発を行っており、たとえばマンションの住民に対する農業収穫やマルシェなどのイベントの企画・実施・開発をしています。制作デザイン課では、営業資料のデザインから広告の制作や展示会のブースのビジュアル面の監修までと幅広く対応しています。

―「制作デザイン課を新たに立ち上げるためにプロフェッショナル人材の採用をしたい」と弊社にお問い合わせいただきましたが、立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。
唐沢:以前はプロジェクト推進部のなかで、新規事業や制作・デザイン、広報などの業務を一緒に行っていました。ただ会社を取り巻く環境が変わったため、体制を整えて対応しようという考えがありました。

原:もう少し具体的に説明しますと、実は2017年は『宅配ボックス元年』なんです。アマゾンなどEC事業者の増加や、さらに2、3年前からオムニチャネルという言葉がもてはやされ、さまざまな事業者が関わるようになりました。こうした流れで、駅やコンビニなどで宅配物を受け取ることができるサービスの話題や、再配達によって配達現場が窮迫してしまう問題などが連日連夜報道されるようになりました。これにより「宅配ボックス」のニーズが物凄い勢いで高まってきています。ある意味「社会のインフラ」になり得るサービスなんです。実は宅配サービスを立ち上げた当初はBtoB向けサービスだったこともあり、これまで広報を行ってこなかったのですが、「宅配ボックス」の認知が高まっているなかで、「攻めにでるぞ!」と、体制を整えることにしました。
 
またこれまでの営業活動のおかげで、業界内では圧倒的な認知やシェアを誇ってきましたが、それは新築分業マンション業界での話です。既築マンションや戸建住宅でも必要とされる状況のなかで、宅配ボックスを導入しようとしたとき、当社の名前やサービスが知られていないケースが増えてきました。そうなると、製品の中身ではなくビジュアルで選ばれてしまうといった事態に陥ります。後発の類似商品にシェアが奪われてしまう危機感を持ちはじめました。それまでは、製品さえ良ければ大丈夫だと思っていましたが、ビジュアル・デザインもこだわらないといけないと痛感しました。そのなかでなにが“カッコいい”のかの基準やノウハウは社内に貯めないとダメだと思い、デザインのプロフェッショナル人材を社員にすることを考えました。そのタイミングでちょうどマスメディアンさんから案内が届きまして、依頼しました(笑)。

代表取締役 副社長 原周平さん

そういう経緯だったんですね。ありがとうございます。ちなみに具体的にどのような体制にして、どのような業務を行っているのでしょうか?
原:まずは貴社経由で制作チームに女性2人を採用しました。彼女たちには、カタログのデザインだけでなく、ユーザーが“カッコいい”と感じるネーミングや、プロダクトの素材選びやデザイン、タッチパネルのUIなどにも携わっていただいています。今回入社した2人にとって、これまでやったことのない業務だと思いますが、挑戦してもらっています。
 
制作デザイン課のチーム員はふたりとも女性とのことですが、なぜでしょうか?
原:昨今の女性の社会進出と比例して、遅くまで仕事をしている人も増えました。また宅配業者が怖くて居留守をつかう女性もいると聞いています。こういった背景から宅配ボックスのユーザーは女性が多いんです。実際に32年間サービスを提供してきましたが、要望やクレームの多くは女性からでした。経営層は私含め男性ばかりのため、『女性の感性』が社内に必要だと強く感じていました。「サービスを自分ごと化できる女性を」と考え、制作スタッフは女性に担当してもらっています。
 
また彼女たちを採用する前に、デザイン系の優秀な人材を探していると知人に声掛けしました。話をいろいろと聞いてみると、ある共通点が浮かび上がってきました。それは、子育てでキャリアを離れた女性には優秀な人材が多くいるということ、またこのような方は再就職するのに困っているということでした。そういった人物を当社で受け入れることはまったくもって問題なく、時短でも在宅でも構わないと思い、採用ターゲットにしました。そんな折に、マスメディアンさんが「広告界に、もっと女性の活躍を。」をコンセプトにしたサービスを展開されていらっしゃったので、ちょうど良いと思いお声がけしました。
 
では実際にそういった方々が勤務されていかがでしょうか?
原:やはりリアルユーザーなため、制作チームの成果物には女性目線がしっかり組み込まれており、説得力が違います。
 
唐沢:制作チームの2人は、元々フリーランスでやっていらっしゃった方々だったため、決められた時間のなかでのやりくりの意識がとても高くて、感心しています。タイムマネジメントが素晴らしいですね。納期がつきもの業務のため、この感覚はとても重要です。また社内資料の制作などの業務もあるので他チームとの連携が必須ですが、この点も良好です。元々フリーランスだったこともありプロフェッショナルの意識が強く、他の部署の業務をちゃんと理解しようとしている姿勢から、うまく組織に馴染んでいると思います。

もう少し具体的に働きぶりや印象についてお聞きしてもいいですか? 
唐沢:2人とも週5勤務で、1人は9~17時まで、もう1人は9~17時半までの残業なしで働いています。当社の就業時間は9~17時半のため、他の社員と違和感などはありませんね。
 
職種はディレクターとデザインコミュニケーターで、ディレクターは社内で内製できる仕事なのか、外部に出すべき仕事なのかを効率やコストを鑑みて判断します。デザインコミュニケーターは手を動かしてデザインワークを担当しています。

最初に私含めて3人で、どのように業務を進めるのかを話し合いました。私が外部か内部かを判断して、外部をディレクターに、内部をデザインコミュニケーターに任せようと考えていたのですが、2人からの提案で、どうやってつくるか考える人と、実際につくる人といった立ち位置になりました。ディレクターは私の業務も担ってくれるため、私自身はもっと上流でクリエイティブディレクションや、クリエイティブチェック、またその他の業務に時間を当てることができるようになりました。
 
あと、いままでの体制では時間や納期にルーズだったのですが、彼女たちが入ってタイムマネジメントがしっかりできるようになりました。この点は、会社にとても良い影響を与えています。

プロジェクト推進部 部長 唐沢徹明さん

今後の方針などについてお話いただけますでしょうか。
原:制作デザイン課ではグループ会社すべてのデザインを一手に引き受けてもらおうと考えています。実際にシェアハウス事業を展開しているフレッシュルームというグループ会社でのデザイン業務はすでに担当しています。これは、クリエイティブチームは社内ばかりに目が向いていても新しいアイデアが生まれないと思っているからです。

また、宅配ボックスがあたりまえとなる時代が間違いなく到来します。これに備えて、いまより成長できる羽を求めています。そのためにはWeb・デジタル人材が必要だと強く感じています。こうした人材の紹介をマスメディアンさんには期待したいですね!
 
ありがとうございました!引き続きよろしくお願いします。

※2017年7月に取材した内容を掲載しています。