クライアントインタビュー

【クリエイターズグループMAC】「時短勤務」という選択肢

『しゅふクリ・ママクリ』編集部 2016年11月17日(木)

【クリエイターズグループMAC】「時短勤務」という選択肢

パナソニックグループのクリエイターズグループMACは、昨年から「時短勤務」という働き方を採用しています。Webプロデューサーの佐藤さんになぜ「時短勤務」を利用するに至ったか、そして「時短勤務」の活かし方について話を伺いました。


―早速ですが、時短で働いている人は、どのような仕事をされているのでしょうか。
時短で勤務しているサエコさん(仮名)は、マスメディアンの派遣社員ですが、当社のWebチームに所属しコピーライターとして就業いただいています。仕事内容は、主にWebサイトのコピーワークが中心ですが、取材のテープ起こしなど細かい業務も対応いただいています。また、Webだけではなくグラフィックの文字校閲をお願いしています。もともとサエコさんは編集の経験が豊富な方なので、文章を判断する能力が非常に高いです。

―サエコさんはどのような働き方をしているのでしょうか?
サエコさんは、お子さんがいらっしゃるので、週2日をベースに10時から17時まで勤務いただいています。出勤いただく曜日は大体決めていますが、前の週に翌週の仕事のボリュームを確認して、状況に応じて週3日出勤してもらったりもしています。勤務時間も10時から17時のときもあれば、10時から14時のときもあり、仕事の量に応じてフレキシブルにご対応いただいています。

―前の週に、次の週の仕事量を確認して、そのボリュームに合わせて勤務してもらっているということですね。
はい。私は、Webチームを管理しているのですが、流石に全員の仕事量は把握しきれませんので、サエコさん担当の社員をつけています。その社員が、前の週に来週サエコさんにお願いしたい仕事をWebチームとグラフィックチームから取りまとめて業務量を把握します。そのボリュームに応じて、サエコさんと相談して来週のスケジュールを決めています。

―仕事量とスケジュールは帳尻があうのでしょうか。
サエコさんは、もともとプロとして働いていていた方なので、業務にかかる時間を正確に把握しているようです。「この仕事量だと、時間が足りないので、もう一日出勤させてください。もう一日必要だけど、17時までかからないので14時で帰ります。」というような要望がサエコさんからあります。サエコさんは、きちんと時間内に仕事を終えてくれるプロフェッショナルな働き方をしてくれていますので、とても助かっています。

―サエコさんの仕事はデスクでできるものに限られているのでしょうか。
そうですね。基本的に素材は準備してあって、ライティングをお任せしています。今は決まった仕事を依頼していますが、サエコさんは、スキルが高いので、今後は、取材とかもお願いしたいと思っているところです。本人とも相談したのですが、ぜひやっていきたいと言ってくれています。

―サエコさんの仕事を外注するという考えもあると思いますが、あえて、派遣で就業いただくメリットをどのようにお考えですか?
離れていてもできる仕事はたくさんありますし、いろいろな考え方があると思います。事務所で働いてもらうメリットは、やはりコミュニケーションの近さだと思います。直したいところを文章にしてメールするより、顔を合わせて伝えるほうが早い。時短で働いてもらっている方に任せる仕事は、どうしても単発の仕事が多くなる傾向があります。働いている側も、単発の仕事でわからないことがたくさん出てきます。わからないことをその都度細かく質問できる環境のほうが効率的だと思います。

―時短勤務を採用して1年が経過すると伺っています。実際にいかがですか?
仕事が社員では回らなくなったとき、外部に依頼するか、サエコさんのような方を採用するかの選択になります。今回、コピーライターを派遣で採用してみたら、社内にいてもらった方が密に細かく仕事ができるし、スピードも違うと実感しました。また、スキルが高いプロフェッショナルな人が、派遣で時短という働き方でスキルを活かしてもらえるのは企業にとってもメリットがあるのではないでしょうか。

―御社にマッチしたということですね。
そうですね。働きたい女性は、キャリアを活かしたいとか、キャリアップしたいとか思っている方は多いのではないでしょうか。たまたま、育児などで一時期、仕事から遠ざかったとしても、フルタイムに働けなくても、そのスキルを企業で活かす方法はたくさんあるのではないかと思います。
サエコさんは時短で派遣就業いただいた初めての例ですが、実は、現在、もう一名、週3日で10時から19時でアシスタントディレクターとして勤務してもらっています。この方も非常に優秀です。ご自身で事業を考えていて、空いている時間を自分の活動に使いたいということで、時短で働いてもらっています。もともと正社員でバリバリ働いていた方なので、正直な話、アシスタントディレクターとしては、もったいないぐらいです。

―時短勤務の方を採用しようと思ったきっかけを教えてください。
当社のコピーライターから、仕事が多いので作業的な部分を手伝える人はいないかという相談がありました。よくよく話を聞いてみると月から金のフルタイムの仕事量ではない。週に2日程度お願いできれば十分だし、それでも時間が余りそうだということもわかりましたので、Webの仕事もお願いできればいいねという話になりました。私の友人で、時短でスマートに働いている主婦がいまして、それならばスキルの高い主婦の方を時短で採用したらいいのではないかと思い、直属の上司に相談したところ、試してみようということになりました。

―佐藤さんにしても上司の方にしても、柔軟なお考えをお持ちなんですね。
サエコさんをご紹介いただいたとき、会社の雰囲気を丁寧に伝えて、仕事の内容も細かく説明しました。細かい作業が多いという悪い面もしっかり伝えたうえで、「その上でこの条件で大丈夫ですか?」と念押ししました。「コピーを書く気満々だったのに、文字校正ばっかりだった」というのはお互い不幸になってしまいますから。サエコさんくらいの方になると仕事に対する考え方が超越しているというか、前にも出れるしアシスタントもできるし、本当にすごく助かっています。

―最後に、ひとことお願いいたします。
結婚や出産をきっかけに、仕事を辞めてしまったクリエイターの中には、ご自身のキャリアを活かしたいと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。働き方が変わったとしても、ぜひ仕事でもう一度クリエイティブのスキルを発揮してほしい。そういう方たちを応援したいなと思っています。
また、時短勤務の方を採用するメリットに気づかれていない企業さんは多いのではないでしょうか。仕事が忙しくてパンパンな社員がいるのであれば、細かい作業をそのような方に分担してもらうことで、残業や休日出勤を減らすことができるかもしれません。一時期現場から離れたとはいえ、スキルの高い方を時短勤務で採用することは企業側にも、おおいにメリットがあると思います。


※2016年10月に取材した内容を掲載しています。

[PROFILE]佐藤 雅是(さとう・まさゆき)
2004年 多摩美術大学 造形表現学部 デザイン学科卒業。 制作会社を経て2009年株式会社クリエイターズグループMAC入社。 Webデザイナー、Webアートディレクターに従事し2014よりWebチームリーダー。
主な受賞歴にJWDA WEBデザインアワード、企業ウェブ・グランプリ、 消費者のためになった広告コンクール、フジサンケイグループ広告大賞など。